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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-06-19 【妄想で朝ドラと大河を斬るのでございます】

NHKーBSの番組で、『こころ旅』という人気番組がございます。火野正平さんが、視聴者の思い出の場所まで自転車でおもむくという内容で、先週は新潟県の旅を放送し、今週は山形県の旅を放送予定だったのが、新潟県の地震のせいで、急きょ放送中止で別番組に差し替えとなったのでございます。

もうね、これがね、何で放送中止なのかが分からない。死者も出なかったようですし、放送することにどんな差し障りが有ると言うのでしょう。こんな時こそ、災害での不穏な雰囲気をなごませてやるのが番組の力ではないですか? NHKの「事なかれ主義」にも呆れるのでございます。

そして、朝ドラ「なつぞら」。ワタクシは以前、「広瀬すずの、広瀬すずによる、広瀬すずのためのドラマ」なんて申し上げました。ドラマは中盤に差しかかり、さらに、さらに、「広瀬すず接待ドラマ」の体が強くなってきたのでございます。

毎回、毎回、広瀬すずのファッションショー。筋書き的には、下宿先のおでん屋の女将が元ダンサーでその衣装を借りているという設定なのですが、昭和20年代のダンサーの私服と、昭和30年代の二十歳前の女性の嗜好が合っているはずがない。と言うか、その昭和20年代も30年代も微塵に感じさせないファッションばかりが、日替わりで出てくる。あぁ、違和感だらけ。

勝手な想像ですが、「主役の広瀬すずには、毎回違う衣装を用意して下さい」なんて事務所から横やりが入ったのかな? でもね、登場人物の洋服ってのは、その場面の時代を出させたり、あるいは登場人物の心情や生活レベルの変化を表現したりなんてのも出来るのでございます。あ~あ、ファッションショーをやらせたおかげで、脚本家は泣いているでしょうねぇ。

そして、相変わらず、「広瀬すずが涙ながらに名演説をぶっこく」というシーンが随所にございます。その名演説のために話の筋は不自然に誘導され、広瀬すずのセリフのタイミングだけBGMが被せられるという丁寧さ。逆に言うと、そんな不自然なファッションショーや名演説を良しとする層が、今回の朝ドラの数字を支えているのでしょう。

広瀬すずさんは、他の映画などではしっかりとした演技をしていらっしゃいます。ところが、この朝ドラでは、どうにも行き当たりばったりな演技ばかりが目につく。全編を一貫した主人公の信念とか気がかりというものが感じられない。だから、エピソードの一つ一つが全て「唐突」に見えてしまい、主人公も「思いつき」で行動しているようなドラマになってしまってる。あぁ、残念、残念。

これはさ、事務所が「他の仕事」を入れちゃってないか? それで無くてもスケジュールの厳しい朝ドラ。広瀬すずの撮影日程が厳しく、現場では細かい作り込みをすることが出来ず、とにかく急いで撮影して放送に間に合わせているのではないか? そんな邪推もしちゃうのでございます。

あと、もうひとつ。大河ドラマの『いだてん』。ビートたけしを降ろさなきゃダメだ! ピエールの代わりにたけしが降板すれば良かったんだよ。志ん生の役だって言うけど、落語でもない、志ん生の物真似でもない、ただいつものビートたけしが地で喋ってるだけ。しかも、滑舌、最悪。ワタクシ、ビートたけしさん、大好きですよ。でも、ありゃぁいただけない。

朝ドラが広瀬すずにスポットライトを当てすぎと申しましたが、『いだてん』は逆に、どこにスポットライトが当たっているのかが分からない。では群像劇かと言うと、それほどまでには一人一人を緻密に描いてない。ストーリーの「核」になる人がいないのですよ。マラソンと落語とオリンピック、それらが明治大正期と1960年代で同時進行。狂言回しは何人も居る。そりゃぁ、脱落する人が多いのもうなずける。

と、ワタクシの妄想も含んではおりますが、NHKへの文句をタラタラと言わせて頂きました。広瀬すずとビートたけしには、何かしらの忖度が働いているのでしょうかねぇ。あるいは、働き方改革の影響なのでしょうか。では、では。


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