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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-06-15 【本気の無駄を蓄積する】

同じ内容の言葉を近いタイミングで別々に聞き、頭の中でリンクするってこと、有りますよね。今日はそんなお話。

深夜、寝る前にちょっとテレビをつけましたら、何やらマンガのセリフを当てるクイズをやっておりました。『宇宙兄弟』というマンガの一節、主人公が上司に「こいつは失敗に前向きなんだよ」と言われ、それに主人公が答えたのがこの言葉。

「本気でやった場合に限るよ。本気の失敗には価値がある」

という語でございます。これを見た次の日、谷原誠さんという弁護士さんのメールマガジンで同じような表現に出くわしたのでございます。それはユニクロの創始者「柳井正」さんの、こんな言葉。

「10回新しいことを始めれば、9回は失敗する」

また、そのメールマガジンでは「イチロー」さんのこんな言葉も紹介されております。

「ムダなことを考えて、ムダなことをしないと、伸びません」

その谷原誠さんのメールマガジンでは、確実な成功法則を人に聞きまくっている間に何も行動しないまま老人になってしまった人を例えに出しております。この「見返りが明確でない限り、行動しようとしない」タイプの人を、「成功しない人の典型的な思考」とまで明言しております。

以上、「失敗」や「無駄」には重要な価値があるというお話でございます。深夜のテレビ番組と、その翌朝のメールマガジンの内容が妙にリンクしたのですが、ワタクシの頭の中で、さらに別のものとリンクいたしました。それは、少し前にワタクシがこの欄でお話した「ギブとテイク」のお話でございます(2019-04-19「ギブ&テイク」)。

その時ワタクシがお話したのは、商売でも芸術でも、「欲しい・認められたい」という承認欲求が先に出て「まず与える」ということが出来ない人は苦戦するというお話でございました。ここでね、ワタクシ、閃いた! この承認欲求が「成功」に、与えることが「失敗」にとリンクしたのでございます。

つまり、商売や芸術の成功には、それまでにいくつもの失敗の蓄積が有って当然だということ。そして、「与えることが出来ない人は、実は、失敗を恐れているのだ」という考えに至ったのでございます。「成功はしたいけど、失敗は絶対に経験したくない」と思っちゃうと、この足すくみスパイラルに落ち込んでしまうのでしょうね。

接客業でも、「やってあげたけど、気付いてくれなかった、無駄になった」なんてことは山ほど出てまいります。でも、それを「無駄だから、やめよう」と思ってしまうと、自分で成功の芽を摘んでしまうことになる。一見無駄に見えることを「本気で」蓄積していくことに意味があるのでしょう。漫画のセリフから教えられたのでございます。

深夜のテレビ番組と、その翌朝のメールマガジン、そして2ヶ月前の自分の言葉、これらが妙にリンクしたというお話でございました。では、では。


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