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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-06-04 【いい感じに便利な言葉】

コンパニオンを指導していて、よく「フレンドリーに」という語を使うのでございます。お客様との距離感を狭めるようにという意味合いなのですが、この語は語弊を生む事も有り、何か適切な表現は無いかと日頃思っておりました。

今日のNHK『プロフェッショナル』で、「いい感じにラフ」という語に遭遇したのでございます。「裸婦」ではございませんよ、「laugh(笑う)」でもない、「rough(大まか)」でございます(あぁ、ややこしい)。グルメ雑誌の編集長が、あるお店に覆面取材に入った後に、そのお店を評価して発した言葉でございます。

この rough という語、他にも「ざらざら」「粗野、乱暴」なんて意味もありますから、指導する上では使うのにちょっと危険な単語。ですが、「いい感じにラフ」と形容詞がつくと、これがピッタリのイメージになる。こういうとき「いい感じに」なんていう日本語の曖昧表現は助かりますねぇ。

「フレンドリー」という表現では、ややもすると緊張感の無い馴れ合い気味な雰囲気にも感じ取れるのでございます。しかしですね、これが「いい感じにラフ」となりますと、ラフでは有るがそこに「微妙なさじ加減」が要求されるというのが、行間から醸し出る、この違いでございます。

杓子定規で礼儀正しいだけでは、お客様は親しみが持てない。しかし、力の抜け過ぎたフレンドリーは、手を抜いているように見えてしまう。程よく近い距離感でありながら、なおかつ、緊張感を失わず、常に思考は高速回転している。そのフレンドリーでありながら密度の濃い気配りが常に見え隠れするなんてのを、理想としているのですけどね。

まぁ、「いい感じにラフ」という語も、かなり抽象的。でも、安易にフレンドリーという語を使うよりは、語弊が少ないかな。フレンドリーという表現は、へたすると、緊張感や気配りを希薄にする傾向があるのですよね。では、ワタクシも、「いい感じにラフ」でお客様と接して行きたいと思っております。いい感じにLOVEってのも、有りですけどね。ラブ、ラブ。


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