店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ニュージーランドで凄惨な事件が起きましてね、犯人がその犯行を「生中継」したのでございます。その動画は次々コピーされ、世界中に蔓延していったのでございます。そして、ニュージーランド政府は、その動画の「削除」を、同じく世界中に呼びかけておりました。
YouTube の様な管理の堅いサイトは、アップロードされるそばからドンドン削除されておりました。しかし、そうでない「野良動画」は、ボカシ修正とかされるわけでもなく、世界中にその猟奇的事件を垂れ流し続けたのでございます。
ワタクシもチラリと見ましたが、画像の粗いゲーム画面としか見えないのでございます。しかし、動画の中で起きているのは、間違いもない大量殺戮の現場。倒れていく人、床で血を流している人、逃げ惑う人、すべてリアルなのでございます。
今、人類は、ネットという物を持て余しております。自分たちでは制御出来ない、「怪物」と化しているのでございます。元来、無機質な電気信号でしか有り得なかったネットが、今や、ウイルスが蔓延(はびこ)るといった有機的な動作をしております。そしてもはや、アンダーコントロールではなくなっております。
これはね、人間の細胞と似ておりますよね。一つ一つの細胞は実に単純な動作しかいたしません。しかし、その細胞が何億も集まることで、筋肉の動きになったり、呼吸循環といった生命を支えたり、脳細胞として意識の源となったりするのでございます。その一つ一つの細胞が1台ずつのコンピュータに置き換わったのが、今日のネット怪物でございます。
もし人類が滅亡するとしたら、その敵役はネットかも知れませんね。人類は、自らが発明した便利な道具で、自らの首を絞めるのかも知れません。そう考えますと、今こそ、ネットの「何もかもフリー」という思想は改められるべきだと思ったりいたします。