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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-02-26 【初代、時代の寵児と言えるかな】

中学性の頃、学級の男子の間で猛烈に流行った流行語がございました。

「ストウハ!」

映画『人間の証明』での、被害者のダイイングメッセージでございます。教室内の合言葉は「ストウハ!」、驚いても「ストウハ!」、悲しくても「ストウハ!」毎日、何十回もの「ストウハ!」が教室内で響きまくっておりました。

本日の、NHKの『アナザーストーリー』という番組が、角川映画の『犬神家の一族』がテーマでございました。この角川映画が台頭して来た時期、ワタクシは中学性。角川映画は、漏れなく、中学性男子の心をわしづかみにしておりましたね。

そんなこともありまして、本日の『アナザーストーリー』は、当時の事を思い出しながら、ワクワクしながら見ておりました。番組ではなぜか紹介されませんでしたが、当時の有名なキャッチコピー、これにやられましたよねぇ。

「見てから読むか、読んでから見るか」

こんなこと言われたら、文庫と映画、両方読んで見ちゃいますよね。お小遣いに余裕の有るやつは、レコードまで買っちゃってるし。もう、見てらんない(笑)...これ、「メディアミックス」という当時最先端の広告戦略だそうでございます。アメリカ帰りの角川春樹氏、因襲だらけの日本の映画界に、殴り込みをかけたのでございます。

あと驚いたのが、文庫本にカラフルなカバーを付けたり、今では当たり前の帯をつけたりしたのも、この時期の角川文庫が最初だったということ。書店での平積み展示も、角川主導とのこと。よく、2代目は会社を潰すなんて言いますが、この2代目の確信犯的大改革は、角川映画の大ブームを作り出すのですよね。

まぁ、一番驚いたのが、その角川春樹氏が、すっかりおじいちゃんになっていたことでございます。そりゃそうですよね。今は俳人として活躍されているとのこと。そう言えば、俳人っぽい顔立ちになっておりました。

ワタクシくらいの年代ってのは、意外とオイシイ人生を歩んでいるのかなって思うことがございます。この邦画の一大転換期をリアルタイムで経験しておりますし、あと、月面着陸とか大坂万博なんてのもリアルタイムで体験しております。そんなワクワクした子供時代を思い出しながら見ていた、本日の『アナザーストーリー』でございました。では、では。


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