«前の日記(2019-02-26) 最新 次の日記(2019-02-28)» 編集

薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

2008|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|10|12|
2015|01|03|12|
2016|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2019|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2020|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2021|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2022|01|

2019-02-27 【羮に懲りて膾を吹いている日本の国防問題】

辺野古の埋め立て反対で住民投票を行い、過半数を獲得はしたけれど、政府にはガン無視されたとか。まぁ、当然でございますね。住民投票ごときで、コロコロ変えられる事案ではございません。もしこれに野党が何かしら絡んでいるのでしたら、もう少し政治的な手法を取らないとね。

まずね、これって日本政府だけで判断が下せない事案でしょ。はっきり言って、アメリカというジャイアンを納得させなきゃいけない。しかも安保に関わってくる。住民投票はあくまでも「手段」でしかないのに、当事者は完全に「目的」になってたでしょ。これが、ダメダメ。

じゃぁ、何が目的なのかと申しますと、これは「日本の国防」でございますよ。普天間や辺野古をどうするかに関係なく、最終的に「日本の国防をどうするか?」ということを論じなければいけないのでございます。

仮に、普天間を返還してもらい、辺野古を白紙に戻したとして、その後、日本の国防をどうする? 沖縄の人は「沖縄ばかり犠牲になる」と偏屈になってますが、戦略的交差点のど真ん中に位置するという地理的条件なのだから、これはしょうがない。沖縄は、古来より未来永劫、お台場としての宿命を背負った場所なのでございます。

ですから、普天間・辺野古が無くなったら、当然自衛隊が入らなければ、非常に危うくなってしまう。けれど、今の専守防衛の自衛隊に、本気で防衛が出来るだろうか? ならば、法律を変えなければならない、憲法を変えなければならない。ほら、こんな所にまで話が及んでしまう。ここまで見通しての住民投票だったのならご立派ですけど、きっとそうではないですよね。

今の与党が、やたら憲法改正に乗り気になっております。それが、戦前の軍国主義と重なるのでしょうね、批判的になっていらっしゃる方も大勢いらっしゃいます。これってね、戦争をやるかやらないかなんて単純な話じゃないですよ。今後の日本の国防をどう維持していくかという、もっと大きな視野で議論されるべきものなのでございます。

核兵器・大陸間弾道ミサイル・電子戦、こういったものが発達した現代の戦闘では、専守防衛なんて時代遅れでございます。最初の一撃で全て決まってしまうから。だから、専守防衛はもっともっと、見直されなければならないのでございます。

でも、悲しいかな、今の日本は、戦前の軍国主義がトラウマになっておりますよね。日本を取り巻く状況がすっかり変わってしまっているのに、未だにあの黒歴史が引き合いに出されて、あの時代に戻るのか!と言われる。

羮(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く。そんな感じで、腫れ物を触るような議論で核心をなかなか突けないでいるのが、日本の国防問題でございます。ここらでね、歯に衣着せずにズケズケとものをいう政治家が出てきて欲しいですよねぇ。「普天間も辺野古もダメなら、自衛隊を国防軍にして配備するしかないだろ!」とかね。


«前の日記(2019-02-26) 最新 次の日記(2019-02-28)» 編集