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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2019-02-25 【無言、これなんて読む?】

お店終わって、お風呂掃除やって、レジを閉めて、明日の準備をして、で自室に戻る。深夜2時を少し回ったところ。そこからお風呂にお湯を張って浸かる。浸かって洗顔だけの場合もあるけど、今日は、フルコース。シャンプー・リンス、洗顔、体を洗って、軽石で踵(かかと)を擦る(笑)。

入浴剤のお気に入りは、バスクリンのラベンダー。これをちょっと多めに入れて、どっぷり浸かる。時間は深夜2時半ごろ。浴室の換気扇を止め、扉を少し開けると、流れ入って来た冷たい風が顔だけを撫でる。気分は露天風呂。

しんと静まりかえった浴室内に、時折、水滴の音が響く。上の階から微かな物音が聞こえてきたりすると、あぁ、こんな深夜に同じく起きている人がいるのだなと安心する。蛍光灯か空調か、昼間なら気付かないようなブーンという小さなノイズまでもが聞こえてくる。湯に浸かりながら、そんなランダムに聞こえてくるノイズを楽しむ。

仕事終わって、お湯に浸かって、静かに瞑想する。このひととき、最高。だいたい15分くらい浸かっているかな。昔はラジオを聴きながら入浴しておりました。実は、深夜にお風呂に入るって、以前はすっごく恐かったのでございます。それで、ラジオで人の声を聞きながらでないとお風呂に入れなかった(子供かよ!、笑)。

今は、少し腹が据わったのかな。深夜のお風呂、恐くなくなったのでございます。そして、静けさの中で、湯に浸かりながらの瞑想、これが至福のひととき。願わくば、足の伸ばせるもう少し大きいバスタブに入りたいかな。


余談ですが、静けさを表現する別の言葉を辞書で調べていて、興味深い発見が! 「しじま」という後に対して「類語新辞典」が「無言」という漢字を当てておりました。「広辞苑」はどうかと調べますと、こちらは「黙」あるいは「静寂」と書いて「しじま」と読ませております。

どちらの辞書にも、1.「静まりかえること」 2.「口をつぐむこと」の二つの意味が掲載されておりますので、同じ語の説明だと思われます。どういうことかと思いまして、いろいろ検索してましたら、面白いページを見つけたのでございます。

・ふりがな文庫(しじま)
 https://furigana.info/r/しじま

文芸作品の中で、どんな「当て字」が使われているかの統計を取ったサイトでございます。いやぁ、実に面倒くさい作業だと思われますが、こんなサイトを作った人、感服なのでございます。で、そのサイトによりますと、まぁ、「しじま」には様々な当て字がございます。

古来より、この「しじま」という語には、いろんな当て字が使われた来た様でございますね。日本古来の言葉、「大和言葉」ではよく有ることでございます。多くは「水面(みなも)」の様に、当て字がいつしか定着することになるのですが、この「しじま」という語は、まだまだ安定期に入らず、揺れている語の様でございます。

ひらがなによる「しじま」という語感が、何か漠然としたあやふや感を呈しているのが、この語がひらがなで使われることが多い理由でしょうね。漢字で書いてしまうと、かなり意味合いが限定されてしまうのでございます。まぁ、それを狙ってあえて漢字で書く場合も有るでしょうけどね。

ということで、深夜のワタクシのひとときの安らぎをご紹介しようと思いましたら、漢字ウンチクに話が脱線してしまいました。長くなりましたので、今日はこの辺で失礼いたしましょう。しん、しん。


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