店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ジュリーこと沢田研二さんが、何やら揉めてますねぇ。ジュリーはね、母親が大ファンだったのでございます。ですから、ワタクシの自宅の押し入れには、沢田研二さんのLPレコードがいっぱい並んでおります。母親が大ファンだっただけに、ゴタゴタはチョイト悲しいですねぇ。
報道では、「客が少ないから、開演前に帰った」とございます。長年、芸能界で活躍されてきた方で齢70才、この言動は理解しがたいのですよねぇ。何か他に理由が有ったと信じたいなんて思ってましたら、情報番組がこぞって沢田研二さんの反原発運動をその理由に揚げておりました。
どうも、常々コンサート会場で反原発運動をやっていたそうで、それをコンサート会場から咎められて揉めたとかどうどか。ワタクシは、どうしてこれで揉めるのかが分からない。主義思想の自由は憲法で保障されてる。人種差別とかで無い限り、これは許容範囲だと思うのでございます。
そんな反原発コンサートを、「それでもいい」という人は見に行けばいいし、「面白くない」と思う人は行かなければいい。まぁ、最初から「反原発コンサート」と銘打って開催すれば何も問題なかったのでしょうけど、そうすると会場を確保出来なかったりとかいろいろ有るのでしょうね。
同じようなこと、ワタクシ、20年前に東京で体験しております。夏木マリさんのディナーショー。当時、夏木マリさん、反戦的な主張を強く出してまして、ショーの選曲も反戦的なちょっと暗い歌ばかり、ディナーショーなのにですよ。近くのテーブルのオバチャンたちからは、「昔の歌は歌わないのね」なんて声が聞こえてきたものでございます。
そこをね、大衆に媚びて売れ筋の選曲にするか、自身の主義主張を貫き通すかは歌手自身の自己責任でございます。開催する側には「表現の自由」があり、見に行く方には「選択の自由」がある。要は、その二つの自由の間のどこに「落とし所」を見つけるかということなのでございます。
その後、夏木マリさんは人気が安定するに従い、反戦・海外支援的な活動と芸能活動を上手に分け、上手い具合に落とし所を見つけた感がございます。ご結婚されたというのも、その安定感に一役買ったでしょうね。それと比較すると、沢田研二さんの行いはひどく不器用に見えるのでございます。