店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
左手の肘のあたりに大きな擦り傷。ちょうど倒れ込んだところに SONY のスピーカーが置いてありまして、そのスピーカーの一辺で思いっきり擦っちゃいました。背中の左やや後ろ側(腎臓のあたり)を何かにぶつけたみたいで、ずっと鈍痛が続いております。
あのね、その転び方がね、な~んか、不思議だったの。倉庫(まぁ、自宅なんですけどね)の中は、いろんな物が産卵中、いやもとい、散乱中。倉庫のいろんなものが産卵とかしてたら気色悪いやろ。で、いろんな物が散乱中で、隙間から床が見える部分に足を差し入れ、何とか歩いていたわけでございます。
足がね、何かに引っかかったわけですよ。体がフワッと傾く。すぐ傍らにはグランドピアノが有って手をつこうと思ったのですが、なぜか空振り。そのまま、散乱中のいろんな物の上(SONY のスピーカー含む)に、グワシャと倒れ込んだわけでございます。
何が不思議かって言いますとね、そのフワッと傾き始めてからグワシャと倒れ込むまでが、とんでもないスローモーション。「あぁ、倒れるなぁぁぁぁ」と思いながらも、何も出来ずに、気がつくとイテテテテテという状態。ベルギーのヘディングがゆっくりと頭上を超えてゴールに吸い込まれていく時の川島の心境って、多分、こんな感じだったんでしょうねぇ。
母親が晩年、道路で転んで大腿骨を骨折して寝たきりになってしまい、それを機に急激に気弱になっていったのを覚えております。「何も無いところで転んで!」と、当時、ワタクシは母親を叱責したものでございますが、母親も自分が転ぶのをスローモーションで感じ、何も出来なかったのでしょうかねぇ。
倒れると分かっていて何も出来ないのは、もどかしい。でもね、「このまま倒れちゃえ」という気持ちも頭をよぎっているのでございます。「(置いてある)何かを壊してしまうかも」「(自分の)どこかを怪我してしまうかも」、そういう思いをうっすらと感じながら、ゆっくり、ゆっくりと、「まぁええかぁ」と倒れていったのでございます。