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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2018-06-08 【おざなり、なおざり、いつも使うとき迷う】

ちょっと前に、高校野球でわざと相手選手の足を蹴る行為があったとお話しいたしました。それと関連するのですが、今日の中日新聞朝刊に、高校野球でのお辞儀が形だけで乱用されているという記事がございました。


 (クリックで拡大)

記事によりますと、やたら細かくお辞儀をする割にはお辞儀と声出しがそろってないとか、おざなりのお辞儀がやたら乱用されていて、「試合前後の整列してするお辞儀以外は不要」という判断を審判規則委員長が出したそうでございます。

記事を読んで驚いたのは、高校野球でのお辞儀は、当初、主催者側の「演出」だったことでございます。当時、野球をやる学生は蛮カラ(粗野な学生)が多く、世間へのイメージを良くするために武道のお辞儀を野球にも取り入れたところ大好評、そのまま定着したそうでございます。

ワタクシ、「日本の野球は”野球道”だ!」なんて言い切っておりましたが、順番が逆でしたね(笑)。アラクレ学生を隠蔽するためにお辞儀を導入したら、その結果、野球に武道的な礼節が根付いたということみたいでございます。

さらに記事にはこうございます。ベースに砂をかける、プレー以外で白線をまたぐといった基本的なマナーも悪くなっているとのこと。そして、先日申しました、相手選手の足を蹴るみたいな悪質なプレーを行う学校も出てくる。

本来、高校野球ってのは「教育の場」であるはずなんですが、反則技まで繰り出すようなところを見ると、な~んか選手や監督に「勝たなきゃいけない」というプレッシャーが強くのしかかっているのかもしれませんよね。アメフトのタックル問題も、しかり。ワタクシなどは、「たかが部活動」と思ってしまうのですけどねぇ。

礼節というもの、その本来の意味を感じながら使っていれば、あまり重ねては使えなくなるもの。重ね過ぎると、今度は「慇懃(いんぎん)無礼」という逆の意味になってしまいますからね。心を失い形骸化するから、乱用に走ることになる。そして、自らの反則行為にも気がつかなくなる。

まぁ、しかし、その礼節の本質をきちんと受け継いだ大谷翔平の様な人もおりますから、捨てたものではございません。大谷選手がバッターボックスに入る際、ほんのかすか、控えめに審判へ送る挨拶、毎回、清々しくなるものでございます。礼をする習慣のないメジャーリーグですが、大谷選手の譲れないルーティーンなのでしょう。

コンビニとかでも、おざなりの「いらっしゃいませ」を聞くこと、時々有りますからねぇ。こういうものって、慣れてくるとおざなりになりやすいですよね。ワタクシも、常に、慣れないように気を付けようっと。では、では。


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