店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
お店終わった後、深夜に、東京の友人とLINEのやり取りをしておりました。東京のお水で働いてるニューハーフで、20年来の腹心の友でございます。いろいろ話しているうちに、「最近の若いのは~」という話で盛り上がってしまい、さすがにお互い愚痴っぽくなっちゃって話題を切り換えたりしておりました。
「最近の若いのは~」という話題は、世界中の職場で、そして古来何千年も、語り尽くされてきているのでしょうねぇ。若い時期は、人生で1回だけ。でも、年を取った時期も、やはり人生で1回だけ。そして、逆方向には絶対に進めない。中高年の愚痴は、若さへの憧憬なのかも知れませんね。
ただね、「最近の若いのは~」という単なる愚痴では説明出来ない時代の変化もございます。特にこのニューハーフヘルスという業界は、ここ数十年で大きく変貌してるのですよね。一番の大きな変化は、入ってくる新人さんが水商売の経験がないことでございます。
ニューハーフヘルス全盛期の頃は、水商売のニューハーフが風俗に入ってくるというのが普通のコースでございました。当時のニューハーフヘルスは、水商売経験が無い人はほとんど採用しませんでしたしね。お水で鍛えられた上質のニューハーフがゴロゴロ入店して来ましたから、シロウトさんの出る幕はほとんど無い状態でございました。
最近は、真逆でございます。応募で来る人で水商売を経験しているという人は非常に少なくなっております。もちろん、お水の経験が無いからと言って風俗の仕事が出来ないわけではございません。条件さえ整えば普通に採用いたします。ただ、お水経験の有る無しで、お客様のコントロールの仕方が変わってきているように感じるのでございます。
コッテコテのお水を経験してきたコンパニオンは、お客様を「コントロール」あるいは「教育」しようといたします。お客様を自分の営業路線に乗せようとするわけですよね。そして、お客様の時にはアウトローな要望も聞きつつ、かつお店にも儲けさせ、かつコンパニオン本人も美味しい思いをする。そんなバランス感覚がございました。
一方、そういった「お客様をコントロール・教育する」という感覚がないと、「ただただお客様の要望を叶えるのがサービス」という先入観を持ちやすいものでございます。そして、時にはお客様に振り回されたり、あるいは過剰サービスの悪循環に落ち込んだりすることもございます。「押したり引いたり」というのが出来なくて、「引っ張り回される」のでございます。