店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
朝食で「松屋」を利用することが多いのでございます。まぁ、理由は、お家のすぐ目の前にあるから(笑)。ワタクシの定番朝食は、「朝定食(とろろ小皿)+みそ汁を豚汁に変更」でございます。朝定食には玉子が付いてくるというのがミソ。玉子とろろがけご飯にして、かっ込むのでございます。
この組み合わせは実質的な「豚汁定食」なのですが、松屋では、豚汁はまだまだ「みそ汁の差し替え」というポジションでしかございません。いやぁ、もったいない。「お肉+野菜+みそという発酵食品」の組み合わせ、豚汁は正に「完全食」なのでございます。ワタクシは、豚汁の地位向上を、そして、「豚汁定食」が終日メニューに登場することを、切に、切に、願うのでございます。
いや、今日のお話は、豚汁がメインではございません。それでは、本題を。ワタクシ、飲食店を立ち去る際には、必ず「ごちそうさま」を言っております。店内の状況で、「ありがとうございました」が返ってくる場合もあれば来ない場合もございます。けど、そんなの関係ございません。ただ、ワタクシが言いたいだけ。それは、言うことによって、ほんの少し、ワタクシが気持ち良くなれるからでございます。
ネットで、こんな話題がございました。「コンビニで会計後に、お客が店員に向かって『ありがとう』をいうのはバカらしい」という発言があり、それに賛否両論が飛び交ったそうでございます。「言うのは社会常識だ」「普通に言えるだろ」という賛成派もあれば、「バカらしい」「恥ずかしい」「絶対に言わない」という完全否定派も有る。面白いですねぇ。
ワタクシ、今では「ありがとう」も「ごちそうさま」も言いますが、でも若い頃は恥ずかしくて言えない時期もございました。反対派の人は、若い人が多いのでしょうか? それと、自分が様々な仕事を経験するにつれ、どうしても相手の仕事の辛い部分が見えてくるようになる。年を取ると、ついつい言っちゃうようになりましたよね。
反対派の人は、「言ったら損」と思っているのでしょうか? 確かに、「自分は1円も損をしたくない」と頑なな主義を持って生きている人は時々いらっしゃいますよね。そういう人の、「たとえお礼でも、言ったら気分的に損をする」という考え方、ワタクシ、分からないではないです。
ここでワタクシは、こう考えるのでございます。「言うのは、只」。そう、言うのとスマイルは0円なのでございます。0円の出費で、相手もワタクシもほんの少し気持ち良くなれるのなら、こんなコストパフォーマンスの良い取引はないのでございます。
では、0円じゃない場合も考えましょうか。自分が苦にならない程度の出費が伴う場合はどうでしょう。例えば(例が難しいですが)、レジで前の人がほんの少しお金が足りないとか言っていて、それを立て替えるという想定で考えてみましょうか。
これは、悩みませんか。ほんの少しでも、出費が絡むとなると、事は重大になってくる。「おこがましいのでは?」という気持ちもわいてきましょう。ここで、こういった小さな出費を「損」と考えられるか「得」と考えられるかで、自身の幸福度が大きく変わってくるのでございます。
「損」とする考え方は、生活の中の小さな出費すべてをどんどん苦痛にしていってしまうのでございます。その中には、本当は必要な「投資」が有ったかもしれず、何かしらの「運」を拾い損ねることもございましょう。運を取りこぼしているうちに、生活の中の小さなゴタゴタにも腹を立てやすくなるかもしれません。
逆に「得」と考えますと、人生の中のかなり多くのイベントが、快楽につながるのでございます。これは、美味しいですよ、ほんと。人に与えることが、自分の快楽に繋がるわけですから。そして、もしかしたら、その行いの中で、何かしらの「運」を拾うかもしれない。