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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2018-03-02 【元に戻せるという判例が出ました】

昨年の10/30、1度性別変更を済ませた人が「あれは間違いだったから」と元の性別に戻したいと裁判になっている記事のお話をいたしました。

その裁判の結果が、昨年末に出ていたようでございます。本日の朝日新聞朝刊の記事でございます。


(↑クリックで別ウィンドウで拡大)

家庭裁判所は、性別を元に戻す訴えを認めたようでございますね。初めての事例ということで、これが「判例」として残るわけでございますね。今後、同様の問題が起きたときの指針になるのではないでしょうか。

この人の場合は、先に海外で性転換手術を済ませてしまい、後から国内で「診断」をもらったという順番になっております。この診断に対し医師は、「本人が強く思い込んでいたことで誤審した」と言っております。

まぁ、医師も薄々、「違うんちゃうかなぁ?」くらいに思っていたでしょうが、既に性転換手術を済ませていたこともあり、本人の意志に沿う診断を下してしまったのではないでしょうか。国内の性転換手術には長い順番待ちが発生しており、この判例のように海外で手術を済ませる人はそこそこに多いのでございます。

さぁ~て、この判例が残りますと、これから同様の事例が出てくる可能性はございますよ。昨年10/30にも書きましたが、当時、性転換ビジネスの流れの中で安易に診断が出された例はかなり多く、その中には誤診も含まれているでしょうからね。

この新聞記事の人(男性から女性に性転換)は、働いている会社の理解もあり、すでに男性として生活をしているそうでございます。ワタクシ、「すでに女性として生活している人でなければ、性転換をすべきではない」と申し上げましたが、今回、重ねて申しましょう。

「性転換をしたものの、自分の思ったような人生を歩めず、もし『元の性に戻りたい』と少しでも思ったのなら、それはあなたの真実の声です。勇気を持って、その真実の声に従いなさい。」

さて、当店の募集で面接を行う際、必ず聞く質問がございます。

・将来、どこまでやりたいですか?
  (性転換 タマ抜きまで 美容整形まで 体の改造不可 今は分からない)

こんな質問でございますね。最近入店してくる若い人は、脱毛くらいは興味ありますが、美容整形や性転換などには全く興味が無い人が多いのでございます。あくまでも「男性」というポジションに立った上での、「女装」「男の娘」というアプローチなのでしょう。

世の中の男女の性差が曖昧になり、異性装をする人が普通に就職し生活出来るような時代に変わっていくと、自然と、性転換手術への拘りは無くなっていくのではないでしょうか。自分の描くスタイルで生きられれば、パンツの中の形にいつまでも拘るのは不毛だからでございます。

と、なると、性転換手術に拘るのは、「性転換」を商売の1アイテムと考える、ニューハーフということになるのでございます。でも、この「ニューハーフ」という語も、そのうち、死語となってしまう日が来るかも知れませんね。では、では。


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