店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
夜、遅い時間帯、ふと、フロントの下を見ますと、落とし物がございました。病院の診察券でございます。気づいたのが遅かったので、どのお客様のものかは、今ひとつ、特定出来ない。取りあえず、お預かりしております。
診察券には病院の住所が書いてございますので、こちらの店名を伏せて病院に郵送してしまうという方法もございます。これですと、多分、病院からご本人の方へ連絡が行くでしょうからね。でも、当店が風俗店という性質上、たとえ店名を伏せたとしても、何が起こるか分からない。ですので、やはり、郵送はためらうのでございます。
まぁ、ワタクシが早めに気づいていれば、お客様がいらっしゃる間にお渡し出来たのですよね。う~ん、普段、コンパニオンに「視野を広く持て」と言っておきながら、恥ずかしいのでございます。心当たりのあるお客様、ご連絡を下さいませ。
診察券ですから、財布からお金を出す時に、ポロッと落ちたのでしょう。何か音がすればワタクシも覗き込んで確認するようにしているのですが、診察券ではねぇ。お客様もワタクシも、全く気づかなかったのでございます。
フロントでの落とし物や忘れ物は、ワタクシがすぐに気がつけば、まだお渡し出来る。しかし、プレイルームでの忘れ物は、気づいた時には後の祭りってことが多いのでございます。貴重品だったりした場合は用心深くこちらから電話を入れさせて頂くこともございますが、連絡の方法もなく、そのままお預かりすることになる忘れ物も多いのでございます。
新人のコンパニオンが入りますと、最初に研修っぽいことをいたします。プレイの締めくくり、お客様を玄関にご案内する際には、「忘れ物をさせない」ってのを特に念を入れるのでございます。声をかけるだけでなく、「自分の目で確認しろ」と念を押しております。
お客様に忘れ物をさせてしまうと、どんな良い接客をしていても、何かしら後味の悪さをお客様に与えてしまうものでございます。「あの時、あれをなくしちゃったんだよなぁ」という記憶ばかりが強く残る可能性もございます。
ところが、ギリギリでコンパニオンがお客様の忘れ物を防いだといたしましょう。すると、まぁ、どうしたことでしょう、お客様の印象は「あの時、あの子のおかげで助かったんだよなぁ、よく気がつく子だ」と良いことづくめの思い出に変わるのでございます。
ですので、お客様の忘れ物に気づけるかどうかは、大きな、大きな、ポイントなのですよね。まぁ、コンパニオンには厳しく言っておきながら、今回はワタクシが見過ごしているわけで、ほんと、面目ないのでございます。
ワタクシ、やはり、こと「忘れ物」というものに対して敏感かもしれません。それは、ワタクシ自身が忘れ物をやらかしやすい性格だからでしょうね。自分が忘れ物をして物を失い、悔しい思いをいっぱいして来ているので、ついついセンシティブになっちゃうのでしょう。
荷物を2つ以上持つと、必ず、どちらかをどこかへ置き忘れてくる。それがワタクシでございます(笑)。ですから、「荷物は、いつも、必ず、ひとつ」と心に堅く決めております。どうしても二つになった場合は、ひとつにくくり付けたりしてまとめたりいたします。
傘が、危険でございますね。長い傘を持ち歩くと、必ず無くす。もうね、100%無くしてしまいます。ですから、傘は折り畳み式と決めております。そして、外食などをした場合、傘は傘立てに入れず、いちいち畳んでバッグの中に入れております。当然、防水カバーの付属した折り畳み傘しか購入いたしません。
長くなっちゃいましたね。最後に、お店の中に張ってある、忘れ物防止の張り紙をご紹介いたしましょう。「レベルアップ習慣 その2」という張り紙でございます。これは、「お客様に忘れ物をさせない」という意味でございます。オープン当初から張ってありますので、ちょいとボロボロでございます。では、では。