店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
まだ Windows が出始めの頃、日本に「トロン」という OS (オペレーティングシステム)が産声を上げておりました。アルファベットしか想定してなかった Windows に対し、当時としては斬新な多国言語を扱える画期的な OS だったのですが、なぜかアメリカに非関税障壁と認定され、市場に出すことが出来なくなり、そのまま、ほぼ、立ち消えになってしまったという経緯がございます。
また、あるいは、今から7~8年前、電気自動車のソケット形状を巡る、日本と欧米との競争がございました。そして注目されたのが、そのどちらが国際規格として採用されるかということ。日本の方式は既に実用化が始まっており普及し始めていたのに対し、欧米方式はまだ実験段階。それでも、国際電気標準会議の場で採用されたのは、欧米方式でございました。
スポーツでは、日本の選手やチームがバカ勝ちすると、ルールが変えられてしまう競技がいくつかございます。ジャンプ競技やフィギュアスケート、モータースポーツの F1 なんてのもそう。注目のカーリングでアジア勢が金銀を独占しちゃいましたから、また何らかのルール改正があるかもしれませんね。
指摘し始めたらキリがないのですが、こういったことを「日本の被害妄想だ」と主張する人もいらっしゃいます。ワタクシ、日本だけが狙い撃ちにされているとは思っておりません。欧米の考え方は「白人中心主義」。白人が物事の中心になろうとする世界的な動きの中で、たまたま、日本が割を食うことが多いのだと思っております。
本日放送の『ガイアの夜明け』が、下町ボブスレーを特集しておりました。番組の調査が正確だとしたら、「下町ボブスレーは他のメーカーのものと遜色がないレベルにまで来ていた」とも考えられるのでございます。実際、昨年11月の北米選手権では、2位に入っております。操縦さえ噛み合えば、上位に食い込める潜在能力は有るのかもしれません。
さてさて、この北米選手権から、雲行きが怪しくなっていくのでございます。12月のワールドカップ第4戦では、運送会社のストライキで下町ボブスレーが会場に届かないというアクシデント。急きょレンタルした BTC 製のソリには、すでにジャマイカのステッカーが綺麗に貼られている。明らかに、ハシゴを外され始めております。
そして年明けには、「平昌では下町ボブスレーを使わない、BTC 製を使います」という最後通告を受けるわけでございますね。番組では触れておりませんでしたが、これは「BTC の”ビジネス”にやられた」と考えるしかないでしょうね。選手権の2位で注目されちゃったのがやぶ蛇だったのでしょうか? 出る杭は打たれちゃった感じがいたします。
平昌オリンピックのボブスレー会場でも、ジャマイカのチームは大人気だったようでございます。その注目の的ジャマイカが下町ボブスレーで好成績を出しちゃったら、既存のソリメーカーは脅威でしょうねぇ。なまじっか、注目のチームだからこそ目立ってしまったのかもしれません。まだまだ発達途上の下町ボブスレーですが、厳しいビジネスの洗礼を受けたということなのでしょうか?