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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2018-02-16 【ウイング上手は化粧上手】

最近は18才の子が入店、あるいは見習いで来ることも多く、そういった「男の子」にお化粧を教えることも多いのでございます。ここで、チョイトご注意を。「男の娘(こ)」ではなく、「男の子」ですのでね、ここ、ポイントでございます。

男の娘ですと、ある程度自分でお化粧を研究しているものでございますが、男の子となりますと、お化粧全く初めてということで、教える側も教えられる側も新鮮な驚きでイッパイ。いろいろ手こずったりいたします。

まず、顔を石鹸で洗うというのが不慣れだったりいたします。まぁ、普通の男の子でしたら、「お水でバシャバシャ」で済ましてきたでしょうからね。石鹸をつけ、丁寧に顔をマッサージし、泡をお湯で洗い流すということから、手取り足取り、いや足は使わないか、足で顔を洗ったら猫じゃん、”手取り手取り”で教えるのでございます。

次に、乳液、化粧水、ベースクリームといった顔に何かを塗りたくる行程でございます。この行程でも、新鮮な驚きがございます。顔に何かを塗るという経験が、今までの人生の中で出会わなかったのでしょう。まぁ、普通に男の子として生活してきてたら、そんなもの。

オデコにドッサリ付けて、それを顔全体に伸ばそうとする。ただねぇ、クリーム的なものは、あまり伸びないのでございます。ですから、オデコだけ厚塗りになって、顔全体がむらむら。男の子あるあるでございますね。ちょっと悲惨な顔になるのが、面白い。まぁ、最初に失敗を経験しておくと、次から工夫するようになるのでございます。

さて、コーチ側が次に注意することは、男の子特有の馬鹿力でございます。もうね、18才くらいの男子は、力が有り余っております。エネルギー充填120%で何でも行おうとする。5割とか7割という言葉は、あの子たちの辞書には無いのでございましょう。

パフに化粧品をつける時、それを顔に塗る時、筆を使う時、指先でぼかす時、あらゆる動作で軽い力加減を要求されるのがお化粧でございます。そこで、「力を抜け」とアドバイスしますと、今度はね、骨抜きに力を抜いてしまう(笑)。100かゼロの両極端な力加減しか出来ない単細胞なのでございます(失礼)。まぁ、18才の男の子なんて、そんなもの。

あとですねぇ、お化粧で非常に重要なテクニックとなるのが「ウインク」なのでございます。片目だけ閉じることですね。キザッたらしい男子なら、女の子にウインクのひとつくらいして来たのでしょうが、普通の子はウインクとか縁の無い生活をしております。このウインク”ごとき”で苦戦する場合が多いのでございます。

アイメイクをする場合、両目を閉じると見えなくなってしまいます。ですので、お化粧にはウインク必須なのですが、これも、慣れないことを無理にやろうとして、閉じている目がクシャおじさんになってしまう。もうね、クシャクシャにシワが寄って、アイメイクどころでは無くなってしまうのでございます。化粧を始める前に、ウインクのトレーニングから行うこともしばしばなのでございます。

「そのうち、キャバ嬢のようなメイクをマスターしてくれればいいなぁ」なんて思いながら、メイク指導をしております。まぁ、ただね、18才くらいですと、肌もピチピチ、軽い化粧でそこそこ綺麗になっちゃうのですよね。ワタクシも、そんな年齢の時があったなぁ(シミジミ)。では、では。


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