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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2018-01-30 【人生ゲームやモノポリーで使うくらいなら安心なのですが】

スペースインベーダーというアーケードゲームをご存じでしょうか? 何十匹ものインベーダーが画面の上部から隊列を組んで降りてきて、それを下からミサイルでピュンピュン撃ち落とすゲームでございます。80年前後に大ヒットしたゲームで、喫茶店には必ずといっていいほど置いてございました。

当時、ワタクシは中学生。あぁ、やりました、やりました。夢中になってやりました。ただ、まだ家庭用ゲーム機なんて無い時代の話。駄菓子屋などには50円機、10円機などもありましたが、本格的なテーブル筐体のものは1ゲーム100円。100円で少しでも長く遊ぶために、そりゃみんな、技術の習得に励んだものでございました(笑)。

そこで、まだネットも無かった時代に、ある悪知恵が光の速さで全国の悪ガキを巡ったのでございます。それは、電子ライターを分解して火花を飛ばす部品を取り出し、テーブルゲームのコインを投入する部分の金属にカチッと火花を飛ばす。すると、内部の回路が誤作動して、お金を入れずに遊べるという、まぁ、今、思い出すと犯罪ですね。いやぁ、反省、反省。

で、ワタクシたち悪ガキ連中も、試しましたよ。要するに、静電気が誤作動を引き起こすのでございます。カチッとやると、コイン投入枚数の数字がランダムに変わるのでございます。ある時など、カチッとやったらその数字が「99」とかになりまして、悪ガキ数人でワイワイ大騒ぎしながらやり倒したこともございます。いや、ほんと、ゴメンナサイ。

これはすぐに問題になりまして、メーカーも対策を打ちました。回路の数カ所に、1個数円のコンデンサーという部品を取り付けるだけ。それでこの悪知恵は使えなくなるのでございます。今では、ノイズ対策にこの部品(バイパスコンデンサ)を取り付けるのは当たり前なのですが、当時はまだノイズ対策が甘かったのでしょうねぇ。

さて、今日は何のお話がしたいかと申しますと、最近話題の「仮想通貨」でございます。ワタクシ、あの仮想通貨なるものに自分のお金を預けられるという人が大勢いらっしゃる事実が、信じられないのでございます。みなさん、恐くないのでしょうか?

まず、国際的なルールが、有るの? 無いの? あまり詳しくないので断定的な言い方はやめますが、ひとつの組織が責任を持って管理しているという感じではない。すると、破綻したときの保証はどうなる? そんなものに、ほぼ全財産を投入したという人もいるらしいとは、摩訶不思議。

現金取引、または、その現金をベースにした仕組みで作られているクレジットカード・プリペイドカードというものは、仕組みがはっきりしております。出るお金と入るお金が、必ず釣り合っていて、現金の総量は変わらない仕組みになっております。

でもね、仮想通貨ってものは、先ほどの悪知恵ではないですが、「カチッとやったらどこからともなく口座の中に大金が湧いてくる」ということが起こり得るわけでしょ。これは、恐くありませんか? そういう事が出来ない仕組みになっているのでしょうが、人間の考えた仕組みなんてものは、必ず人間に破られるものでございます。

また、ビットコインには独特の仕組みが有って、膨大な台帳記入作業を、一般人の一般のコンピュータに手助けしてもらうシステムがございます。その作業を手伝った人には、お礼としてビットコインが支給されるのでございます。

この手数料、誰が負担するのでしょうか? 実は、誰も負担しません。この手数料は、新たにビットコインが新規発行されて支払われるのでございます。ここで、「エッ?」と思いません。お金を勝手に発行しちゃ、いかんやん。それ、度を越すと、インフレになるで。この、新規発行するというシステムに、ワタクシは不安しか感じないのでございます。

で、今回、580億円という金額が、たった5分で抜き取られるという大事件。イタリアの黄金の7人、アメリカのオーシャンズ11もビックリでございます。この管理会社、ネットを甘く見すぎておりましたね。他の世界中の同業者にも、いい薬になったことでございましょう。

というのも、ワタクシ、この事件は愉快犯だと思っております。発覚するのに半日もかかっているのに、その間、移動させた仮想通貨を放置しております。「こんなマヌケな会社に喝を入れる!」とばかりに一部のハッカーがお灸を据えたのかも知れませんね。

仮想通貨に、まだまだ懐疑的なワタクシは、時代の流れに乗り遅れているのでしょうかねぇ? でもねぇ、仕組みが見えないというのは、心配ですよねぇ。では、では。


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