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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2018-01-27 【サッカーなんか外人の監督ばかりじゃん】

栃ノ心関、おめでとうございます。怪我をして、一時期は幕下まで落ちるという事もございました。そこからの復活、嬉しいでしょうねえ。と言うか、栃ノ心が幕下にいたら、他の幕下力士、恐かったでしょうねぇ。

外人力士が優勝した時って、母国では家族が必ず観戦しているものでございます。いつも思うのですが、優勝インタビューの時に、「母国のお母さんに、お国の言葉でひと言お願いします」ってやれないのでしょうか? あるいは、これも、相撲協会に何かしらの規則があるのでしょうか?(笑)

「親方になるには、日本国籍が必要」という規則がございます。これは、初の外人力士の優勝、高見山が優勝したときに出来た規則でございます。外国籍の力士が親方になる可能性が出てきて、慌てて設定した規則でございますね。

当時は、外人力士というのはセンセーショナルでしたので、相撲協会も扱いに困ったのかもしれません。また、「相撲=国技」というイメージが強かった時代ですので、当時の人達はあまり違和感を感じなかったというのもございましょう。

これがね、面倒くさいのは、特に「相撲=国技」と定められてないからでございます。外人力士がこれだけ増えちゃうと、「国技って何なの?」というお話にもなってまいります。野球はアメリカの国技ですが、選手の国籍に制限を設けておりません。まぁ、あの人種のるつぼ(今はサラダボウルって言うらしい)の国で、外人枠とか作りようがないでしょ。

国技かどうかは「それを誇りに思うかどうか」という人々の「心の中」にあるのですが、日本は単一民族の悲しさでしょうか、どうしても「国籍」に拘ってしまう。国籍を日本国籍に変えることで、大相撲への忠義を証明させるという考え方、中世の武士の世界のようでございます。

ワタクシの考え方を分かりやすくまとめましょう。「その競技を自分たちの先祖が大事に育み文化として守ってきたという自負」、それが「国技」だと思っております。そして、時代の変化とともに改良を加えることも必要。改良を加えたところで、その文化の蓄積が無くなるわけではないのでございます。

逆に、国籍でまとめようという考え方、これは単なる「民族主義」でございます。文化として守っていこうという考え方と、民族主義は、切り離して考えるべき。日本人が根深く持っている民族主義、東京オリンピックも迫っていることですし、もういちど見直してもよろしいかと思っております。

後継者の見つからない日本の伝統工芸品・伝統産業を、外人が後を継ぐということがチラホラ見うけられるのでございます。日本の伝統を外人が引き継いでくれているのは、相撲の世界だけではないみたいですよ。では、では。


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