店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
冷凍食品の大学芋。ある時は午後のお茶うけに、ある時は深夜の緊急食にと、重宝しております。ですが、本日お話しするのは大学芋ではございません。大学芋が入っている「包装」に関する謎を、お話しするのでございます。で、この袋の裏側が、これ。
赤い矢印は後からご説明しますが、とにもかくにも特徴的なのが、このまん中で銀色に輝く貼り合わせ部分。業界的には「合掌袋」という梱包形態だそうでございます。折り畳んだ袋の端を、合掌するような形で貼り合わせゆえのネーミングでございましょう。
さて、この合掌袋、奇妙なのは貼り合わせ部分の向き。ポテトチップスの袋など非常に多く使われているこの合掌袋ですが、まず、今まで目にしてきた物の全てが、縦方向(長辺方向)に貼り合わせ部分が走っております。この大学芋の袋の様に、横(短辺方向)に走っているものは始めてみたのでございます。
で、気になるのは、赤い矢印で指し示しました「切り込み」でございます。袋を開けやすくするための切り込みですが、なぜか、この位置。かなりまん中より。貼り合わせの向きといい、切り込みの位置といい、非常に、非常に、特徴的なデザインになったいるのでございます。
この袋、真っ直ぐ破れないのでございます。袋の材質は、多分、プラスチックシートにアルミ蒸着でしょうか。材質の「目」が破る方向に揃っておりません。しかし、たまたま、ワタクシの破り方が下手だったのかも知れません。冷凍庫からもう一袋出してきて、今度は慎重に再チャレンジでございます。
今度は、何とか横方向には破れましたが、とてもフタとして被せるとか、広げてお皿に使うなんて状態ではございません。ワタクシのふたつの推理、完全に頓挫したのでございます。そこで、新たな推理を、ワタクシ、考えたのでございます。
ポテトチップスの袋を開けるとき、貼り合わせ部分を持って引っ張りますよね。それと同じ事を、この大学芋の袋も要求しているのではないか? そう推理したのでございます。この場合、横開きになりますので開放部分が広くなり、ベタベタの大学芋を手でつまみ上げるには好都合。そこまで想定しての異型合掌袋ならば、このデザイナー、ただ者ではございません。
ということで、さっそく実証! 開けてしまえば3袋目ですが、まぁ、冷凍食品ですから、開封しても賞味期限は変わらないでしょ。ということで、冷凍庫内、ガムテープで貼り戻された二袋の大学芋の傍らから、3袋目を取りだしたのでございます(いったい、何袋有るんだ! 笑)。
貼り合わせ部分を持って開けようとしましたが、全く、ビクともしない。強烈に貼り合わせてございます。これは、横開きは想定してないでしょう。ということで、推理は振り出しに戻るわけでございます。この合掌袋のデザイン、謎なのでございます。まぁ、最後に、こんな推理も考えてみたのでございます。