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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2017-12-17 【お札に関する衝撃の事実が!】

先日、レジの中の1万円札に、こんな刻印がある物が見つかったのでございます。

右側余白に「MTP」の刻印が! この、文字通り、判で押したような文字、とても落書きとは思えない。透かしもございますし、偽札というわけでもなさそう。ウ~ム、謎の刻印なのでございます。

困ったときのネット検索! 「1万円札 謎の刻印」で検索いたしますと、わらわらと画像付きで情報が上がってまいります。ネット検索を鵜呑みにするのもしゃくですが、どうやら、一度海外に持ち出されたお札のようでございます。

海外の税関なのか銀行なのかが、お札にスタンプするとのこと。刻印の名前は、銀行名だったり担当者名だったりとか。書き方があやふやなのは、ネットにも核心的なことが書いてないから。ワタクシ、この1万円札を持って、近所の銀行へ行ってみたのでございます。

取りあえず、窓口で両替を申し込み。1万円札から1万円札への両替でございます。で、窓口のおねえさんにこの刻印を指しまして、「これ、何だか分かりますか?」とひと言。おねえさん、「ちょっと聞いてきますね」と奥へ引っ込む。

さぁ、銀行で真実が明らかになる! と、心を弾ませながら呼ばれるのを待っておりました。呼ばれて、窓口へ。窓口には先ほどのおねえさん。別の1万円札を差し出しながら、「前に使った人の”らくがき”じゃないですかねぇ」とのご返事。ワタクシ、拍子抜けしたのでございます。

銀行の人にとっても、あまり一般的じゃない刻印のようでございます。あるいは、たまたま、その場にいた行員さん達が誰も知らなかったことなのかも。貴重な「証拠物件」を両替で渡してしまったのも不覚。でもねぇ、銀行へ行って、順番を待って、「この刻印なんですか?」って聞くだけって、ちょっと勇気がいるのでございます。

ネットにはさらに、驚くべき情報が。な、なんと! 紙幣へのらくがきは違法行為ではないとのこと。エ~~~~~! オドロキ、モモノキ、サンショノキなのでございます。貨幣、つまりコインに関しては厳しい罰則がございますが、紙幣に対しては取り締まる法律が無いみたいなのです。

現金商売をしておりますと、様々なお札を目にいたします。手書きの数字などが書き込まれたお札には時々出会いますが、こういった刻印は初めて。しかも、それらが全て違法行為では無かったという驚き。必要な刻印なら仕方ないですが、いたずらのらくがきはやめましょうね。みんなが手にするものですから。

さて、お店で多くのお札を扱っておりますと、1万円札、5千円札、千円札と、それぞれに扱われ方の違いがございまして、面白いのでございます。もちろん、一番大事に扱われているのが、1万円札。折り目の全く無いピン札であることも珍しくございません。

一番疲弊しているのは、当然千円札。折り目が入っているのは当たり前。時には、幾重にも折り畳まれて市松模様の折り目が付いているものもございます。小さく折り畳んで、耳の後ろにでも隠していたのでしょうか(笑)。破れていたり、シミが付いていたりなんてことも多いのが千円札でございます。

意外と、5千円札は、クッキリと折り目が入っていることが多いのでございます。これは、「千円札×5枚+5千円札」という10万の束にしたとき、5千円札が折られて”挟み役”になる事が多いからではと、ワタクシなりの勝手な推測でございます。

でも、一番疎んじられているのは、ご存じ、二千円札。滅多にお目にかかれません。また、二千円札を使われるお客様は、実に、実に、申し訳なさそうに、謝りながら二千円札をお出しになります。「いや、現行の有効な日本銀行券ですから」と心の中で呟きながら、受け取っております。

以前、二千円札をまとめて使われたお客様がいらっしゃいまして、それを銀行に両替に持って行ったことがございます。まぁ、銀行員さんも、びっくりしておりました。銀行でも、なかなかお目にかかれないのでしょうか。

二千円札の肖像は「紫式部」。紫式部の文学は「あはれ(哀れ)の文学」。二千円札が哀れな扱いを受けているのも、その肖像のせいでしょうか? では、では。


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