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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2017-12-16 【若い人のダンスが上手いのも、録画機能の普及のおかげでしょうね】

昨日、客観視がドウノコウノ申しましたが、今は自分を客観視できる道具が、身近に山ほど有るのでございます。もうね、携帯電話で動画撮影が出来る様になった時期が、ターニングポイントでしょうか。それ以前は、専用のビデオカメラが必要でしたからチョイト敷居が高かったのでございます。

自分を撮影して自分で見る。これが、最も簡単な客観視でございます。これで、まず、最初に大ショックを受けるのは「声」でしょうねぇ。これは、誰しも経験が有るはず。声という物、かなり自分で美化してしまう傾向が有るようでございます。

逆に、自分では「変な声」と思い込んでいても、他人から「いい声ですね」と褒められる場合もございます。それくらい、声という物、自分に聞こえてくる音声と他人が聞く音声が違っているのでございます。また、変なイントネーションの癖を付けている場合も、自分の声を聞くことで発見出来たりいたします。かなり有効な訓練なのですが、ショックが大きい分、根性のいる訓練でもございます。

自分の立ち居振る舞いを撮影して自分で見る、これも驚きの連続でございますよ。舞台の学校に通っているときにも、こういった授業がございました。やはり、自分の動きを客観的にみると、「あぁ、こんなことしてたんだぁ」と気づく事、てんこ盛り。まるで自分じゃ無いように見える場合もございます。

こういった授業では、別の「収穫」もございました。自分の演技を見ている他の生徒のリアクションを確認できるのですよね。言うなれば「自分の演技を客観的に見ている人達を客観的に見る」ていう感じでしょうか。自分の演技を他人様はどう感じているか? これは、自分の演技の重要なバロメーターになったのでございます。

録画して自分で見るということ、確かに稽古や練習では有効でございます。ただ、ワタクシは、自分の出演した舞台とかを自分で見るのは、絶対ダメなタイプでございます。もうね、とにかく恥ずかしい。うっかり見ちゃうと自殺したくなるくらいのレベル。だから、見ません。そういえば、ワタクシ、AVも出てるんだよなぁ。あぁ、恥ずかしい、恥ずかしい。

そうそう、先ほど「重要なバロメーター」と申しましたが、接客業では、そのバロメーターがお客様の「顔」なのでございます。ですので、いかにお客様の顔を見て、その細かい変化に気づけるかというのが、気遣いの第一歩となるのですよね。

そう考えると、やはり、普段から自分の顔を鏡で見ている人の方が、お客様の顔も見やすいのです。逆に、自分の顔の直視に抵抗感のある人は、お客様の顔もあまりじっくりと見ない傾向がある。当然、貴重なサインを見落とすことになるのでございます。

これはねぇ、劣等感みたいなものも、影響したりしている。ただ、人を成長させるのは劣等感ですからね。優越感を持った時点で、その人の成長は終わってしまう。でも、劣等感を持ちすぎると、今度は、マイナス思考に走ったり卑屈な態度を取ってしまったりする。微妙なんですよねぇ、適量の劣等感という物。

山を登ったりとか、道のりを歩いている時とかを、想像してみて下さいませ。次の目標物が見えていると、まだ気持ちが頑張れる。しかし、次の目標物が見えず「この道、どこまで続くのだろう」という気分になってくると、踏ん張りが効かなくなってしまう。この違い、分かりますでしょうか?

劣等感に潰され易い人は、「次の目標物」を高く設定しすぎていたりするのでございます。階段を一段ずつ上るように、まず確実に達成できる目標物を定めた方がいい。ダイエットでも同じですよね。目標が高すぎると、リバウンドとかしちゃうでしょ。高すぎる目標物は、心が折れるもとなのでございます。

また、劣等感は向き合うことも必要。自分の欠点を正確に把握することって、重要なのでございます。これが無いと、自分の長所だけを伸ばすという自己満足に陥ることも。向き合うということは、自分の客観視でございます。自分に向き合い、小さな歩幅で登って行く、これがコツでございます。

さて余談ですが、明石家さんまさんは、自分の番組を自宅でもう一度見て、大爆笑しているらしいです。ほんと、羨ましいです、そういう性格。自分の映像を見るのが恥ずかしい名古屋薫でございました。では、では。


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