店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
今、中日新聞が「ネットの魔力」という記事を連載しております。ネット犯罪を犯してしまった少年達のレポートを、日替わりで掲載しております。ネットゲームに依存する人、他人のパスワードを使った人、ウィルスを作った人、そうやって犯罪に走ってしまった少年達のリポートでございます。
こういった記事を読んでおりましてつくづく思うのは、「ネット=麻薬」という前提でネットとはお付き合いをした方がいいということでございます。そして、この「ネット」というもの、大人ほどその実体を知らないでいるのでございます。
ワタクシは、ネットが「パソコン通信」と呼ばれていた頃から使用しておりまして、ネットの変遷をマジマジと見つめてきております。ネット黎明期は通信速度も遅く、ほとんど人間様の方が待たされていたのでございます。通信料も高額で、ネットというのは、狙った情報をピンポイントで吸い上げる道具でございました。
今は、情報の方から人間様に飛び込んで来る時代。人間の情報処理能力を圧倒的に上回る情報が「押し売り」されているのでございます。つまり、「主導権は、完全にネットに奪われている」のでございます。ネットに繋いだ途端、主導権を失うという事実、これを大前提にしなければいけないのでございます。
そして、ネットの情報は偏っているという事実、これも重要。これはちょっと語弊がございまして、広く漏れなく情報が掲載されてはいるのですが、人間様が検索するときに、自分にとって都合の良い情報だけを見、都合の悪いものは見ないようにしてしまう。つまり、ネットというのは、使用者の望む返事だけを返す魔法の鏡の様なものなのでございます。
もうひとつ、ネットの危険な要素がございます。それは、どんな悲惨な写真や映像でも手に入ってしまうこと。しかも、CGやトリックではない「本物」でございます。やり方さえ分かってしまえば、小学生でも見ることが出来る。この現実に気づいていない大人が、多すぎるのでございます。ペアレンタルコントロールなんて機能もございますが、子供の知恵を甘く見ない方がいいのでございます。
主導権のない恐怖、偏って見てしまう恐怖、禁断の映像に触れられる恐怖。ネットの利用者は、常にこんな恐怖にさらされながら利用しているのでございます。そして、様々な条件が揃ってしまうと、ネット犯罪に走ったり、ネット依存症に落ち入ったりするのでございます。なまじっか、ネットの使い方に長けている若い人ほど、影響を受けやすいのでございます。
ワタクシの持論なのですが、小中学生がネットを利用できる環境を持つというのは、実に危険だと思っております。百科事典がわりの「道具」としてのタブレットやスマホは否定いたしません。また、SNSや掲示板は、完全に閉じたグループで発言者が誰か分かるようなシステムのみに限定すべきでございます。