店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
昨日は、「斉藤由貴さんの不倫問題なんて吹っ飛んじゃいましたね」なんて申しましたが、間が悪いというか何というか、本日、斉藤由貴さん本人が不倫を認める発言をして、この話題を蒸し返しております。消えかかった話題を本人が蒸し返す。わけ分からないのでございます。やはり、天然系は理解しがたいのでございます。
さて、今日はドラマのお話。2ヶ月ほど前に、ドラマ『コードブルー』のお話をいたしました。初回はそこそこ期待できたのでございますが、回を重ねるごとにどんどん失速。最近の数回は、ちょっと見るのが苦痛な程。来週で最終回ですが、どんな結末になるのでしょうか。
医療ドラマって、「リアリティーに振ったもの」と「オチャラケに振ったもの」とがございます。『コードブルー』『救命病棟24時』、海外ドラマの『ER』なんてのはリアリティー重視でございます。一方、『ドクターX 〜外科医・大門未知子〜』などはオチャラケ重視。まぁ、どっちつかずの中間のものも有りますけどね。
リアリティー重視の『コードブルー』がリアリティーを失ったら、もう見所が無くなるのでございます。そこで、今シリーズでポイントとなるのが、脚本家が変わったということ。女性の脚本家に変わったそうですが、その影響がもろに出ている感じがするのでございます。
この女性の脚本家さん、医療ドラマ、苦手なんじゃないかなぁ。ネタが無くなり、他のドラマの定番ストーリーを拝借してきた疑念がございます。そして、このドラマが確実に押さえておかなければならない「リアリティー」を、軽視しまくっております。
フェロー(新人)の成長劇を描くために、わざとダメダメなフェローを最初に登場させました。これが、リアリティー、ゼロ! 最初に落としておけば、後から上げるのが楽、あぁ、脚本家の怠慢。フェローとは言え、直前まで救命の最前線にいた人たちのはずですよ。出来る人の自信満々の鼻っ柱を折るというストーリーの方が、ドクターヘリの過酷さを表現出来ると思うのですけどね。
フェローを簡単に褒めすぎる。これは、リアリティーというか、これまでのシーズン1・2の世界観と違うので、違和感を感じるのでございます。指導医からなかなか褒められずに鍛えられてきた主要登場人物たちが、自分が指導に回る立場になると、あっさりフェローを褒めてしまう。
一般企業などでは「褒めて育てる」という流れが増えてますが、このシリーズは「褒めないこと」で医療現場の過酷さやリアリティーが伝わったのでございます。前作・前前作の世界観を踏襲出来ないというのは、脚本家だけを責められないですよねぇ。「チーム」とか「仲間」という語がドラマの中で出てきますが、う~ん、このプロデューサーは『ONE PIECE』世代かな?
女性の脚本家ということで、自分の得意分野の「愛情劇」に持ち込もうとしましたよね。結果、安易なカップルが出来上がり、また安易な理由で別れていく。医者の葛藤、患者の葛藤が、家族の葛藤が、薄っぺらい「思いやり」とか「同情」で語られる。そんな人間の感情を超越したところにあるプロフェッショナルな世界を、見たかったのですけどねぇ。
エボラに感染したかも知れない医師が隔離され、検査結果を恐怖しながら待つ。その隔離病室を恋人が訪れ、室内で愛を語り合う。いや、有り得ねぇって。隔離されてるんですよ。しかも致死率80%のエボラの疑い。愛を語り合う空気じゃないでしょ。これも、リアリティー、ゼロ。