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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2017-04-22 【仕事の途中でトイレに行きたくなったら? それはFILOで】

毎日、乾燥したてのバスタオルをせっせと畳んでおります。畳みながら気づくのは、バスタオルの傷み。長年使うと、どんどん薄くなってまいります。そして、ロゴマークのような弱い部分から穴が開いてまいります。

そろそろバスタオルの新調を考えておりまして、その準備としてお店中のバスタオルの総数を数えてみたのでございます。お店全体で、約200枚のバスタオルが循環しているのでございますが、本日数えたところ、2割ほど枚数が減っております。穴が開いたり破れたりして処分して減るのでございます。

前回のバスタオルの交換時期を調べますと、2012年の7/25。この「ひとりごと」欄のその日の書き込みを見ると、ちゃんと記述してございます。前々回から前回への入れ替え期間が、3年とのこと。今回は5年弱ぶりの入れ替えですので、頑張りましたよねぇ、そりゃ、バスタオルも傷むはずでございます。

さ~て、どうやって入れ替えるか? 入れ替え方には、ふた通りございます。総入れ替えするか、部分入れ替えするか? 総入れ替えは、ひとつ残らず全部のバスタオルを新しいものに交換するやり方。部分入れ替えは、痛んだものだけチョイスして交換するやり方。

当店のオープン当初は、部分入れ替えでやっておりました。痛んだものからポイポイ捨てていき、枚数が減ってくると、時々まとまった数のバスタオルを補充するというやりかた。これは、無駄が少ないというメリットがある一方、新旧のバスタオルが混在しますので、管理が難しい、デザインや色のリニューアルがやりにくいというデメリットがございます。そこで、ロゴマークの入った今のバスタオルにしてからは、ずっと総入れ替え方式でやっておりました。

総入れ替え方式は、これは、「気持ちが良い」というメリットがございます。とにかく、バスタオルが全部新品になるということ、清々しい気分になれます。総入れ替えを機に、デザインや色のリニューアルをするというのも可能でございます。デメリットは、無駄が多いということ。それほど痛んでいない新品同様のタオルも、処分することになりますからね。

実は、それなりにまんべんなく使おうと気をつけてはいるのですが、なぜか、タオルの使用頻度というのは、かなり偏るのでございます。頻繁に使われて痛みの早いバスタオルもあれば、何年も新品同様で残っているものもございます。

お部屋にバスタオルを補充する際には、新しいものを下に滑り込ませる様にしております。タオル置き場でも、長く置かれているものから出す様にして、古いものが溜まらない様にしております。プログラミング用語でいうところの「FIFO(ファースト・イン・ファースト・アウト、先入れ先出し)」でございます。

これは、お部屋の使用頻度が関係しているかもしれません。頻繁に使うお部屋と、滅多に使われない予備用のお部屋がございます。その予備用のお部屋に準備されたバスタオルは、比較的長い時間、使われずに置かれたままになる可能性が高いのでございます。

さて、今回は、どうするか? 景気のいい時期は、どんどん総入れ替えをしておりました。管理はやりやすいし、とにかく気持ちがいいからでございます。しかし、昨今、そんなに景気は良くありませんからねぇ。総入れ替えにするか、部分入れ替えにするか、チョイト悩んでおります。

ここで、名古屋薫の余談コーナー! 先ほどの「先入れ先出し」ってのは、飲食店の厨房などでも、時々お目にかかれます。食材や、食器など、古いものが溜まらない様にするための注意書きなのでございましょう。

FIFOの対となる言葉は「FILO(ファースト・イン・ラスト・アウト)」。最初に入れた物を最後に出すという意味で、積み重ねるという意味の「スタック」と言ったりいたします。処理に優先順位や階層構造がある場合は、このスタック方式の処理が当たり前なのですが、それはコンピュータのプログラミンのお話。一般社会では、このスタック式に見当たるものが、なかなかございません。溜まった仕事、後から来たのを優先してたら、最初の人が怒りだしてしまいますからね(笑)。

プログラミングでは、文字入力やデータ入出力の部分が「FIFO」、つまり先入れ先出し。最初に打ち込んだ文字を後からコンピュータに送られたりしたら、全部逆さ言葉になってしまいますからね。

その文字入力をしている途中で、マウスとか動かされたら、そのマウスへの対応を優先させなければならない。それは、FILOで処理される。つまり、文字入力への対応をちょいと「後回しにして」、ポインターの動き処理を片づけ、そして文字入力へ戻ってくるということ。その間に溜まっていた入力文字を、先に入力されたものから順次コンピュータに送っていく(FIFO)ことになるのでございます。

先入れ先出し(FIFO)は「順次処理」でございますし、スタック(FILO)は「割り込み処理」と言えるのでございます。実は、日常生活で、多くの人は、このふたつの処理方法を使い分けております。順番にやらなければマズイ仕事、他を中断させてでもすぐに処理しなければならない仕事、それぞれを臨機褒貶に対処しているのでございます。

もし、普段の仕事で「要領が悪い」とか「優先順位が付けられない」とか言われる人がいましたら、こんなふたつの処理方法の違いをちょっと覚えておくと、何かの助けになるかも知れませんね。お役に立てれば、光栄でございます。と、余談のつもりが、すごい長い余談になってしまいました。では、失礼いたしましょう。


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