店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ま~た、テレビのインチキ統計学を発見し、プンプンしております。先日の占いをテーマにしたある番組で、「水瓶座、魚座、山羊座の社長は倒産しやすい」なんてことを言っておりました。きちんとしたデータを基にはしているのですが、結論の導き方にテレビ的インチキを発見。ア~ア、って感じなのでございます。
東京商工リサーチという会社のデータを基にしているとのことで、早速、その元データを参照いたしました。確かに、この3つの星座の社長さんは、わずかではありますが、数字が大きい。しかし、東京商工リサーチのデータには、「倒産しやすい」という結論はどこにも無い。テレビ局が、「盛った」のでございます。
他のデータを見ると、この3つの星座の社長さんは、「倒産までの期間」も長いのでございます。「水瓶座、魚座、山羊座」というのは1~3月生まれ。その番組では、「寒い時期に生まれて、粘り強く、我慢強い傾向が有り、倒産件数は多いけど、社長さん自体は我慢強い」と”フォロー”しておりました。
ここにも、テレビ局の「盛り」がございますよね。寒い時期に生まれると我慢強いというのが、全く意味不明。ほんと、テレビ局ってのは「女子供だまし」なのでございます。百歩譲って、「寒い地方で生まれた」というのなら、納得。きっと、限られた打ち合わせ時間の中で、適当に結論をこじつけたのでしょう。
さぁ、ここからは、ワタクシの妄想劇場。1~3月生まれの社長さんの倒産件数が多いというのは事実。これは単に、「1~3月生まれの社長さんが”多い”」というだけのことではないでしょうかねぇ? 社長さんの絶対数が多ければ、当然、その中で倒産した数も大きいのは当たり前。倒産の数だけ注目して、分母である総数は出てこない。テレビ局の統計マ~ジックでございます。
ただ、倒産までの期間が長いというのは、東京商工リサーチの結果からも出ております。粘り強い、我慢強いのは、間違いない様でございます。これを、どう考えるか? ワタクシは、「早生まれ」が原因ではないかと、考えるのでございます。
1~3月生まれの人は、その前年の学年に組み込まれます。3月生まれと4月生まれ(正確には4/2以降の生まれ)では、ほぼ1年の差がございます。幼少期で1年の違いは大きいですよね。早生まれの人は、常に体力的・経験的なハンデを背負って、幼少期を過ごすことになるのでございます。
自分より大きな人に囲まれ、自分よりもより多くの経験をしている人と競争をする、そういった環境で育つことで、早生まれの人には、粘り強さや我慢強さが身につくのではないでしょうか? その結果、社長さんになる人も多い。なる人が多ければ、倒産する社長さんの数も、当然大きくなる。
と、まぁ、これがワタクシの推論。推論ですから、間違っているかもしれない。「かもしれない」を前提で番組を作るのならいいのですが、たまたま思いついた「目を引くキャッチコピー」ありきで話を盛る番組作りには、見ていてイライラするのでございます。