店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
ここ数日、ウィンドウズのプロダクトキーがどうたらってメールが、ワンサカ届いております。迷惑メールのフォルダに十数通がまとめて届いてる(笑)。朝に削除しても、夕方にはまた十数通が届いてる。以前からある迷惑メールですが、ここのところ蔓延しているようでございます。
パソコンのメールだけかと思いきや、お店の携帯電話にも、何やら怪しげなメールが数通。こちらは有料動画を見たとかどうとか。動画なんか見られないオンボロのガラケーでございますし、そもそも、仕事用なんで iモードとか契約していない携帯電話でございます。この場合は一発で違法請求と分かりますが、一般の方はびっくりするでしょうね。
まぁ、パソコンの世界にもインフルエンザが有るのかと思うような蔓延の仕方。そんなことを思っておりましたら、ニュースで注意を喚起しておりました。ニュースで注意しなければならないほどに被害が出ているみたいでございます。心当たりが有ったりすると、騙されちゃうのでしょうねぇ。
オレオレ詐欺で使われた銀行の口座は、今はかなり早めに凍結されるようになりました。すると、今度は手渡しでお金をだまし取ろうとしたり、ユーパックで送らせようとしたり、この手の詐欺は、次から次へと新手が出てきまして、対応が後手後手に回っているように感じられます。
「詐欺で使われている」と分かったら、即座に「銀行口座」「電話番号」「メールアドレス」「URL」等々を凍結してやれば、こういった犯罪はかなり封じ込めるように感じられるのですけどねぇ。しかし、なかなかそうはいかない。どうしてもタイムラグが出る。その間に被害が大きくなってしまうのでございます。
極端な話、電話やネットでのやり取りは全部傍受して、コンピュータの自動解析で犯罪に関係するような物を即座に抽出し、実際に犯罪が行われているようであれば即座にその電話やアドレスなどを凍結する。これが出来ればいいのですけど、「傍受」ってのが大問題でうまく行かない。それで、元来性善説で成り立っているネットを利用した犯罪が、後を絶たないのでございます。
今のメールのシステム、ネットのシステムってのは、それが生まれた時点では完全な性善説で設計されております。成りすましとか偽装とか、そんなことを全く想定せず利便性だけを追及したシステムでございます。そして、今となっては、それが全く仇(あだ)となっている。
こういうものは、一度普及してしまうと、なかなかシステム全体を刷新するってのは難しいのでございますよね。何しろ、既に全世界に普及してしまっておりますから。そして、その偽装のやりやすさや匿名性から生まれる犯罪が増えてしまったのも、ここ最近の特徴でもございます。
ネットで知り合った赤の他人同士が、お互いに縁もゆかりもない場所で落ち合い、これまた只の通りすがりの人を相手に犯罪を仕掛ける。名古屋でも「闇サイト殺人事件」なんて悲しい事件もございました。点と点を線で繋ぐのが犯罪捜査なのですが、その線がネットによる偶然の産物だったりいたしますので、捜査も難しいでしょうね。松本清張もビックリなのでございます。
「共謀罪」をどうするかが話題になっております。闇サイト殺人事件なんて事件を思い返しますと、共謀した時点で何かしらの捜査を始められたら、あるいは罰則を与える事が出来たら、こういった犯罪の抑止力になるような気もいたします。今は、事件が実際に発生するまでは、何も出来ないですからね。