店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
遊び上手、遊び下手、そんなお客さまがいらっしゃいます。上手なお客さまは、コンパニオンの気分を乗せるのが上手い。遊びは「お客さまとコンパニオンとの共同作業」だということをよく分かっていらっしゃるお客さまです。コンパニオンも頑張って、そのお客さまを自分のリピーターにしようと思うのでございます。
「お金を払って、どうしてコンパニオンの機嫌を取らなきゃいけないんだ」と思われるかもしれませんが、そこまで大げさな話ではございません。ちょっとしたデリカシーがあればいいのでございます。デリカシーとは「心づかい」のことでございます。この心づかいのちょっとした違いで、上手だったり下手になったりいたします。
デリカシーのない行いとはどういうことか。それは、コンパニオンが一瞬にして引いてしまうような話題をわざわざ切り出す行いでございます。どんな話題がそれに相当するかと申しますと、まず「美容整形」の話、「他のコンパニオンの話」、「他店の話」、「ネットの話」といったところでございます。
人気商売というもの、大なり小なり、美容整形のお世話になっている事が多いものでございます。容貌を大きく変えるものから、コラーゲンをほんのちょっと注射するだけのような美容的なものまでございます。その程度にかかわらず、やはり整形の話題というのはコンパニオンは気持ちが引きます。話題にすべきではございません。
また、風俗嬢というのは非常にストレスの溜まるお仕事でございます。コンパニオンはみな、ストレスを溜めないように、「あえて見ないようにしている」ものがいくつかございます。他のコンパニオンや他店の話でございます。自分が常に他のコンパニオンと比較されているというのは、みんな重々承知しております。しかし、明からさまに話題に出されると、まぁ、引きますよね。
さらに、ネット。これがやっかい。ネットにはストレスが溜まる事しか書いてございません。ですので、ベテランのコンパニオンはほぼ例外なく、ネットの風俗情報的な場所は覗きに行きません。そうやって自衛しているにも関わらず、不用意にコンパニオンにその話題をしてしまうお客さまがいらっしゃいます。やはり、コンパニオンはどん引きになるのでございます。
お客さまに「説教」をして、お客さまを教育しようとする気丈夫なコンパニオンもおります。また、「これがこの方の遊び方なのね」と納得し、にこやかに全てを飲み込んで応対するコンパニオンもおります。さらに、あえて無愛想にして、「好かれないように努力する」コンパニオンもございます。
お客さま側の話、コンパニオン側の話をいたしましたが、お客さまとコンパニオンとの関係は、これほど単純ではございません。お客さまの中には、「わざわざコンパニオンに叱られたいので、コンパニオンが嫌がることを話す(する)」という方もいらっしゃるから、世の中難しい。
お話の話題が少なく、たまたま自分が知っている事を話したら、それが遊び下手のドツボにはまってしまっているお客さまとかもいらっしゃいます。そういう方は、悪気はないのですよね。コンパニオンの教育によって、遊び上手に変わる可能性もございます。