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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2017-01-17 【春先ドラマ、独断と偏見、その1】

「起承転結」なんて申します。もともと中国の漢詩に由来する言葉でございますが、ドラマや小説の構成などにも使われたりいたします。テレビドラマの第1話なんてのは、まさに「起」でございますよね。この第1話を見て、2話以降を見るかどうか決める方も多いのではないでしょうか? そんな事もありまして、ドラマの第1話ってのは、非常に重要なのでございます。

新しいドラマの第1話が出そろったようなので、ひとつひとつ感想を申しましょうか? 全てのドラマを見ているわけではございませんので、ワタクシが見た分だけでございますよ。昨年はSMAPの解散などもありましたので、出演者がそれに絡んでいるドラマなどは、微妙な空気があったりして面白いのでございます。

ということで、最初はその微妙な空気のドラマ、「木村拓哉」主演の「A LIFE〜愛しき人〜」でございます。ドラマというのはスタッフとキャストの共同作業でございまして、このドラマは、実にしっくりいってない。キャスト間もギクシャクしている。キャストとスタッフもギクシャクしている。画面から「ギクシャク」って音が聞こえてきそうなドラマでございます。

木村拓哉という人は、厳しい環境でビクビクしていた方が良い演技が出来る人なのでございます。本来非常に器用な人なのでございますよね。良質な演技指導さえつけば、この木村拓哉という人は上手に味づけされ、脚本や他のキャストとしっくり噛み合うようなドラマや映画に仕上がることもございます。

ところが、木村拓哉をそのまま使おうとすると、その独特の味わいに他のキャストが合わせきれず、ギクシャク感が出てしまう。まぁ「HERO」という唯一の例外が有るには有るのですけどね。ただこれは、木村拓哉の責任というわけでも無い。彼の事務所の独特な「家風」が現場を意識させているというのは、容易に想像できるのでございます。

同じSMAPがらみのドラマといいますと、「草なぎ剛」主演の「嘘の戦争」。草なぎさんというのが不思議な人で、天使のような朗らかな人を演じることも出来、かつ、憎しみに満ちた厳しい顔も演じることが出来る。復讐劇であるここのドラマは、草なぎさんには”はまり役”であると言えましょう。

復讐劇であると同時に、詐欺師のお話でもあるのですよね。詐欺師を演じる際には、草なぎさんのもうひとつの朗らかな顔が生きてくるはずなのですが、このドラマの演出家はなぜかそのもうひとつの顔を使おうとはしない様子。復讐劇には、あの朗らかな顔が「狂気」を感じさせることにもなると思うのですが、まぁこれは演出家も何かしらの狙いが有るのでしょう。第2話以降を、観察するのでございます。

ちょっと複雑な話で、よ〜く見ていないと重要なシーンを見落としてしまいそうなドラマでございますが、ワクワク感は十分にある。「続きが見てみたい」と思わせる上手な脚本でございます。詐欺のテクニックにちょっと都合の良すぎるところがございますが、その小気味良い詐欺の手口が、爽快感というかテンポの良さを感じさせるのでございます。

2つのドラマの感想を述べましたが、やはり第1話として重要なのは「ワクワク感」。このワクワク感で申しますと、草なぎさんの方に軍配が上がっちゃいますね。ただ、もっとワクワクさせるドラマが他にも有るのですが、チョイト長くなりましたので、それは明日にでもお話しいたしましょう。明日は、弦楽四重奏のドラマとお子様受験のドラマのお話でもいたしましょう。では、では。


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