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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2017-01-11 【いじめる方も、苦しんでいるのかもしれない】

ベッキーさんがテレビに出演しておりましたね。妹さんと一緒の出演でした。昨年は大変な一年のベッキーさんですが、そういう時に気の置けない身内がいるというのは、心強いですよね。騒ぎもひと段落いたしましたし、これからどんどん復帰していくのではないでしょうか。

犯罪を犯したわけでもないのに、芸能界から抹殺せんとする勢いでバッシングするというのも、変な風潮でございます。やっていることは「単なる不倫」ですからね。芸能人の不倫をこれだけ騒ぐのであれば、じゃぁ世の中はそれほどまでに不倫に関して厳格に行動しているかと申しますと、そんなことはない。これは、アドラー心理学で言うところの「優越コンプレックス」。人を蔑(さげす)むことで自分の優越感を見たそうとする欲求でございます。

この優越コンプレックスは、簡単なことでその対象が選ばれてしまうから、タチが悪い。たとえば、コンビニで店員に土下座を強要するお客がいたとしましょう。明らかにコンビニ側に大きな非が有ったりしますと、コンビニが優越コンプレックスの対象となり、世の中は不買運動とかに走ったりするかもしれない。

ところが、その客が謝罪として物品を要求したとかになると、これは強要罪。犯罪の香りがしてくると、世の中のバッシング対象はその客に向かうことになる。ネットでその客の個人情報まで晒されるなんてことが起きるかもしれない。これは犯罪性が絡んでくるのではっきりしてますが、実際には、もっと些細なことで優越コンプレックスの対象が選ばれるのでございます。

学校のイジメも同じ。食べるのが遅いとか、ちょっと服が汚れていたとか、性格が暗いとか、取っかかりは何でもいい。優越コンプレックスを持っている人は、そのコンプレックスを埋めたくてしょうがないので、常に対象を求めてる。そしてひとたびターゲットが選ばれてしまうと、同様に優越コンプレックスを持っている人が同調してしまう。かくして、1人の生徒を多人数でいじめるという構図が出来てしまう。

芸能人の不祥事や、政治家の領収書とか、ちょっと対象となり易いものが現れると、このコンプレックスを持っている人が食いついてしまう。大人が大勢でバッシングする姿は、子供達のイジメ問題と同じ構図でございます。大人が正せていないことを子供達に要求するというのは、子供側からすれば不条理というもの。

教育に携わる方々にとって、いじめ問題というのは大変だと思います。「イジメはダメ」と叱りつけることは簡単ですが、子供は「どうしてダメなの、大人はみんなやってるじゃん」と考えるかもしれない。そうなると、大人にはそれを説明する義務がございます。さぁ、大変ですよ。

優越コンプレックスの根源は「劣等感」でございます。もしかすると、イジメが発生している子供達の心の中では、自らの劣等感とのひたむきな戦いが起きているのかも知れません。大人は、そこまで見つめてあげないと、子供達を救えないのではないでしょうか。イジメというもの、救うのはいじめられている子だけではありません。いじめている子も同様に救わなければいけないと思うのでございます。

いやぁ、ベッキーの話から、とんでもない方向の話題へ迷走いたしました。行き当たりばったりで書いていると、だいたいこんな感じになるのでございます。徒然なるままに、では、では。


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