店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
画面奥に見えているマンションは、今、建設中で、ほぼ完成間近。手前は、コインパーキング。え? 何がワクワクするかって? それはですねぇ、そのマンションとコインパーキングを隔てている金網でございます。ワクワク。
見ての通り、透けて見える「金網」で隔てております。色は、マンションの色に合わせて、黒。いやぁ、もうね、ワタクシ、嫌な予感しかいたしません。夜間とか、「お、ここから抜けられるぞ」と、この黒い金網に突撃するドライバーがいつぞや現れるのではないか、そんな気分で、不安半分、ワクワク半分なのでございます。
実際にこの駐車場では、アクセル操作を間違えて塀に激突した事故が起きております。その事故の際も、ドライバーは高齢者でございました。いや、高齢ドライバーを闇雲に侮辱するつもりはございませんよ。ただね、形が複雑で切り返しの面倒な駐車場、黒い塀、しかも金網、う〜ん、もうね、条件が整いすぎているのでございます(笑)。
「機能的デザイン」とか「機能美」という仰々しい言い方も出来ますが、それほど大げさでなく「ちょっとした工夫」的な配慮、そういった心づくしに楽しくなってくるのでございますね。そして、その工夫を行った人の心に思いを寄せることで、何かしらのコミュニケーションを取ったような喜びになるのでございます。
こういった「心づくし」は、日常に溢れかえっております。そして、いつの間にか気づかずにその恩恵を受けている場合もございます。いや、むしろ、「気づかれないという事が、心づくしの本望」であるとも言えるのでございます。
「いやぁ、この仕組みは良く出来ているねぇ」と思わせるよりも、その仕組みが人の動きにピッタリと寄り添い、何も考えずにただただ使いやすい、そんな衒(てら)いのない奥ゆかしい心づくし、それこそが至高の機能的デザインだと思っております。
接客も似たようなことが有りましてね、至れり尽くせりで「この子は良くしてくれるなぁ」と思わせる接客も、もちろんございます。それとは別に、「この子といると、何の気遣いも必要なく、落ち着くなぁ」という接客も有るのでございます。