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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2016-12-09 【最初は、小さな小さな角度でも...】

小さな小さな、ほんの小さなボタンのかけ違いが、後になって、大きな大きな違いに発展することがございます。想像してみて下さい。福島第一原発のディーゼル発電機が、低地ではなく高台に設置してあったらと。

メルトダウンは起こらず、日本の原発は世界中から最高の信頼性を得、日本中の原発が自信満々で稼働していたことでしょう。除染や放射性物質の問題も無く、震災からの復興は、もっともっとスムーズに行われていたでしょう。たった十数メートルという設置場所の高さの違いが、その後の日本の姿を、大きく大きく変えてしまったのでございます。

世の中には、「もめ事を未然に防ぐような物言い」をする人と、「わざわざ揉めさせるような物言い」をする人がおります。例え話をいたしましょう。こんな会話を想像してみて下さい。


A「Bさん、私に挨拶しなかったけど、どうしたんだろう」
 C「きっと、気づかなかったんじゃないですか?」
 D「きっと、Bさん、Aさんのこと嫌っているのよ」


Bさんがたまたま気づかなかっただけなのか、あるいは本当にAさんのことを嫌っているのか、その真相はCさんもDさんも分かりません。ただ、もしCさんみたいな人ばかりだと、真相はどうあれ、物事はトラブルを未然に防ぐ方向へ動きます。逆に、もしDさんみたいな人ばかりだと、真相に関係なく、やたらとトラブルが起きることになるのでございます。

弾劾にまで発展した、韓国大統領の問題。もし、最初の報道が「国政に介入し利権を貪る悪徳友人から、大統領を守れ」という報道だったとしたらどうでしょう? 事の成り行きは大きく変わっていたかも知れません。ほんのちょっとの表現の違い、そして、トラブルを収束に向かわせたいのか拡散したいのかという表現者の腹心。最初のほんの少しの違いが、その後の多くの人の生活や人生をも左右してしまう可能性はございます。

成宮寛貴さんを引退にまで追い込んだ『FRIDAY』の記事。もしあの記事が、本人にしか分からないような画像処理がされていたらどうでしょう。記事の内容が事実であれ潔白であれ、本人のその後の行動次第では、大ごとになるのを未然に避けることが出来たかも知れません。もめ事が拡散するような立場しかとれない記事の在り方に、ジャーナリズムの精神を大いに疑わざるを得ないのでございます。

成宮寛貴の引退騒ぎでは、賛否両論が混じっているというのが、せめてもの救い。いろいろな意見が言えるというのは、民主主義の原点でございます。一方、歌を歌ってお祭り騒ぎをしている韓国国民を見ていると、イライラしてしまう。あの人達は、自分たちの将来に大きく影響するかも知れない決断をしたという自覚はあるのでしょうか?

ほんの些細な表現の違い、ほんのちょっとした表現者の腹心、そういうものによって、生活や、人生や、国の動向を大きく変えてしまう、あるいは変えられてしまうこともございます。だからこそ、世の中にはいろいろな意見が有った方がいい。もめ事を拡散したがる意見があり、それの収束を求める意見があり、語り合い、落としどころを見つけていく。

ワタクシもお店の代表者として、ほんの些細な言葉遣い、言葉の選び方が、後に大きなトラブルに繋がったという経験を多々しております。そんな経験を踏まえて、トラブルを未然に防ぐような言葉遣いを心掛けてはおりますが、それでも、勘違いや誤解は生じる。そんなときは、勇気を持って語りかけ、早めに軌道修正をするようにしております。

何か、いろいろ考えさせられる1日でございました。では、では。


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