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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2016-11-27 【チェ・ゲバラのDVDとか、借りてこようかな】

本日の新聞1面トップは、カストロ前議長死去の記事、大きな見出しで掲載されております。カストロさんのことは大まかにしか知りませんでしたが、本日の中日新聞の「評伝」で、思いも寄らぬ事実を知りました。

イラク戦争でアメリカと中東がドンパチやっていた2003年3月、カストロさんは広島を訪れていたそうでございます。慰霊碑には「このような野蛮な行為を決して再び犯すことのないように」と記したとのこと。その後、キューバへ帰国後の国会で、「日本人は憎しみの言葉を発しないどころか、二度と起きないようにと平和を願う記念碑を建てた」と演説したそうでございます。

ワタクシは、日本人は世界一お人好しな民族だと思っております。2つの原子爆弾で一般市民の大量殺戮をされておきながらも、今や、街にはアメリカの文化があふれ、アメリカをリスペクトする一面もございます。ヒロシマ・ナガサキへの謝罪や賠償をアメリカに求める声は、ほとんど皆無。逆に、自虐史観は今でも根強く残っております。「自業自得」という文化のある日本ではそれほど違和感のない振る舞いなのですが、日本以外の国にとっては、この自虐的な振る舞いは実に奇異に見えているようでございます。

日本人が、ヒロシマ・ナガサキを語るときには、この欧米人と日本人の感覚の違いを念頭に入れるべきでございます。日本人がどれだけ「世界平和のためにやっているのだ」と主張しても、欧米人は「あれだけのことをされておいて、恨みや憎しみが無いわけがない」と思うのでございます。その結果、ヒロシマ・ナガサキの資料展などを海外で開こうとすると、日本人が「なぜ?」と思うほどの反対運動を現地で受けたりするのでございます。

中日新聞の評伝は、このようにも伝えております。「(カストロ氏はキューバを)教育と医療の無償化で、高い識字率と長い平均寿命を実現。人種差別はほとんどなく、犯罪率の低い国家に導いた」と。カストロさんは親日家だったとのこと。国家建設に関しても、民主主義・社会主義の違いはあれ、日本をお手本にしたのかもしれませんね。フィデル・カストロという革命家に、ちょっと親近感が湧いた日曜日の朝でございました。


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