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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2016-11-02 【今日できることは明日に延ばすな】

昼過ぎ、ひまわり9号の打ち上げを、ライブ中継で見ておりました。成功率の高い日本のロケットとは言え、やはりライブで見ておりますと、ハラハラしますね。わずか数分で大気圏を突破してしまうその上昇に、あらためてロケットの推力の大きさに驚くのでございます。

奇しくも、同じ日の『アナザーストーリー』という番組のテーマが「アポロ13号」。まぁ、偶然なんでしょうけどね。このアポロ13をテーマにした番組は、ついつい観てしまいますよね。文献も散々読み、映画も見、同様のテレビ番組も大量に観ておりますが、やはり見てしまう。結果が分かっているから、安心してハラハラ出来るというのもありますよね。

アポロ13号の帰還ストーリーを見ておりますと、情報を露(あら)わにして、関係者への協力を求めまくったというのが、成功の鍵だったような気がします。司令船や月着陸船を製造したメーカー、そのメーカーの子会社、そういった末端の技術者にまで意見を求め、データを吸い上げ、模索する。それが、あの軌跡の生還に繋がったのでございましょう。

その同じ『アナザーストーリー』は、かつて山一証券の凋落もドキュメントしておりました。山一の場合は、情報公開をギリギリまで渋り、真実を公表する機会をことごとく失い、何もかもを「先送り」した末に破綻いたしました。経済雑誌が疑惑をスクープした時点で、勇気を持って全てを公表していたらまた違う結果になっていたかもとは思いますが、まぁ結果論でございますね。

フクイチ(福島第一原発)の事故も、山一証券の崩壊と同じ匂いを感じるのでございます。早い段階で、全てを見せ、原子炉製造メーカーの技術者の助言を仰いでいたら、違った結果になっていたかもしれません。吉田所長と首相官邸とのやり取りは、あれこそ勇気を持って「ライブ」で公表して欲しかったですよね。まぁ、これも結果論ですけどね。

逆に、先送りして上手く行った(ように見える)例もございます。尖閣諸島問題。鄧小平と大平首相との間で、尖閣諸島の問題は棚上げされました。棚上げというか、日本側も決着を付けなかった。その後、日中関係は非常によくなります。ただね、その時の先送りが、今になってしわ寄せ来てる感もいたしますけどね。

東京オリンピックとか豊洲とか、あと木造名古屋城再建とか、何を勇気を持って公表し、何を即決し、何を先送りするか、その勘所が重要でございましょう。えっ? 名古屋城だけ、他の2つと重要度が違うって(笑)。そのご批判は、先送りすることにいたしましょう。では、では。


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