店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
お店の内装工事に立ち会っておりますと、プロとアマの感覚の違いに気づかされることがございます。例えば、綺麗な壁紙だなぁと思ってそれを指示しても、「ここは水がかかるので、耐水性の高い壁紙から選んだ方がいいですよ」とアドバイスいただいたり、あるいは邪魔な壁を撤去したいと思っても、「これを抜くと、天井が下がってくるかも、触らない方がいい」と言われたり。
ワタクシは理想像を描いて指示を出しますが、プロの方々が経験から施工後のことまで考えて修正案を出してくるというのは、ときどき有ることでございます。え〜と、何が言いたいかというと、豊洲の問題でございます。豊洲でも、そんなようなことが有ったのではないでしょうかねぇ?
すんなりと工事が進んでいたことを考えると、現場では、地下空間があることは「当たり前」という認識で工事していた感じでございます。ここで関係者が気の毒なのは、土対法と呼ばれる「土壌汚染対策法」の改正時期にかかっていたこと。そして、東北大震災の混乱の最中だったことでございます。そんな中で、なし崩し的に地下空間の話が進んでしまったのではないでしょうか。
あれだけの土地を埋め立てたら、どこかの山がひとつ無くなっているはずでございますよね。今、良質の土は手に入りにくく、値段が高騰しているとも聞きます。そこへ持って来て、震災後の建築需要。そんなことが影響しているのも想像できるのでございます。
先日、アメリカの航空事故では、パイロットに正直に話させるため免責していることをお話しいたしました。豊洲の問題も、真実を追究するのであれば、まず「関係者の免責」を東京都知事が宣言してしまうというのも、ひとつの手ではないかと思いますが、もうその可能性は無いですよね。都知事は「退職者まで追及して処分」と明言しておりますから。
厳しく処分して管理するという方法もあれば、処分を飲み込み「恩を売る」ことで人を使うという方法もございます。豊洲の問題では、厳しい処分を明言しているにも関わらず、発覚した関係者が非常に神妙な態度でインタビューを受けているのには、ちょっと違和感を感じたのでございます。
ここで、ひとつの推測がございます。小池都知事、表面的には「厳しい処分」を謳いつつ、陰で恩を売るという懐柔策をとっているのではないかということ。女性の小池さんがこのようなタヌキ親父的な策を講じられるかと疑問ではございます。しかし、元アナウンサーという職歴を考えますと、局アナ時代に、そういったタヌキ親父的手腕を見てきた可能性はございます。
豊洲問題は、どこへ向かっていくのでしょうね。若い頃に名古屋の中央卸売市場で働いていたワタクシとしては、市場の中なんて、トラックとフォークリフトとターレーの排気ガスでもうもう。みんなくわえタバコで仕事しているし、ベンゼンとか微量の水銀なんて比べものにならない程に、有害物質で囲まれております(今は電気化と嫌煙で、少し状況が変わっているかも)。