店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
そもそも、「4年に一度、アスリートが一堂に会して大会を開こう」っていうオリンピックの意義は、国際大会や世界選手権なんてものがなかった時代のお話でございます。今や、そのような国際大会は毎月のように行われ、アスリートが世界中を年中飛び回っている時代には、希薄な意義となってしまっているのでございます。
まして交通機関の発達した日本において、360kmという距離を「遠すぎる」と考えるのは、懐が浅いと思いますよ。いやぁ、浅い。そして、視野が狭い。我々日本人がどう思うかではなく、どうして「海外にどう思わせるか」というところに着眼しないのか? あぁ、どいつもこいつも、自分たちの足もとしか見ていないのでございます。
仮に、360km離れた宮城県でボート競技を行うとして、その距離を感じさせないようなスムーズな運営が出来れば、逆に日本の交通の便の良さをアピール出来るのでございます。そう、我々がどう思うかではなく、海外にどう思わせるか。マイナスをプラスに転じる考え方でございます。
まぁ、今の段階ではまだボート会場は決定しておりませんし、ワタクシ個人的には、地元の長良川を押したいですが、難しいでしょうねぇ。要するに「海の森水上競技場」のコストが下がれば一件落着な訳ですが、いろいろ利権が絡んじゃっているのでしょうねぇ。もうね、お金が絡むとロクな事になりゃしない。
すべての会場が、大きなものを想定しすぎだと思いますよ。極端な話、大人数の観客を収納しなくてもいいじゃん。最小限の客席で妥協すれば、既存の施設を改良して使うという案がどんどん浮上してくる。そこで、先日ワタクシが申し上げた、バーチャル客席の案でございます。
会場の中に無数の3Dカメラを配置して、観客は自宅にいながら、あるいは地球の裏側にいながら、3Dの立体バーチャル映像で鑑賞できるのでございます。横や後ろを振り返れば、それに合わせて後ろの画像が見える。視点を変えれば、客席から見ることも、アスリートのすぐ横で観戦することも、自由自在でございます。
最近、そういったゲーム機が販売されましたが、何もゲーム機を買う必要は無い。現状でも、スマートフォンと顔に付けるためにアタッチメントがあれば、十分に可能な技術でございます。あとは、いかにスムーズに配信するかというインフラ的な整備も必要ですが、そういった技術は秒進分歩で進化しております。4年もあれば、十分なのでございます。
1984年の「ロサンゼルスオリンピック」から、オリンピックが変わったと言われております。商業五輪の始まりでございますよね。その当時からオリンピックのコストは問題視されておりましたが、現在では、国が関与しなければ都市がひとつ破産してしまうほどの勢いで、コストが膨れあがっております。
バーチャル映像を比較的安価で見られる様にすれば、市場は世界中ですので、大変な数の視聴者が期待できるはずでございます。薄利多売でも、分母が巨大ですから、巨額の収入になるはず。最近のスマホゲーム商法が、それでございますよね。しかも、配信元はデジタルデータを送り出すだけ。どれだけ売っても、それほど配信のコストは膨れあがらない。スタジアムを巨大化するより、はるかに実利があるのでございます。