店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
こういった感想ってのは、レコードからCDへの過渡期で、レコード派だった人達がよく言ったものですが、CD世代の人が、あらためてレコードを使い始めてこのような感想を言うというのは、驚きでございます。人間が感性で受け取ることというのは、時代や文明の進歩には関係ないということでしょうか。
傷が付く、カビが生える、反(そ)る、割れてしまう。こういうことが起こるのが、レコードでございます。ちょっとした扱いの不手際から、音質を損ねたり、二度と聞けなくしてしまうこともございます。このような「無常さ」に、若い人は何かしらのコミュニケーションを感じているのではないでしょうか?
「たまごっち」というオモチャが大流行した時代がございました。中身は、単純なプログラムでございます。しかし、そのプログラムによる「疑似育成」に、何千万という人が熱狂したのでございます。デジタルなオモチャが演出したアナログ的な疑似育成。その無常さも、やはりレコードへの魅力と重なるものがございます。