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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2016-09-17 【言論統制している国がやりたい放題、それはそれで困りますけどね】

昨日は豊洲の件でいろいろ申し上げましたが、マスコミの報道もグダグダ過ぎて、もうやってらんない。ヒ素が検出って大騒ぎ。でも、詳しく聞いてみると、海中濃度とたいして変わらないとか。それだったら、海水で床を掃除している築地と大して変わんないだろ! プンプン。

ショッキングなこと、悲観的なこと、常識の逆、こういったことを載せれば視聴率や購読率が上がる。その為に恣意的な記事を、ねつ造とまでは言わないけど、悪意の有るというかミスリーディングさせる記事を載せる。日本のマスコミはさ、ジャーナリズムの原点に戻れ、でございます。

よくテレビなどでやるのが、街角インタビュー。サンプリング次第で、いくらでも恣意的な映像を作り出せる。画面に出てきた10人は、100人インタビューした内の少数派の10人かも知れない。あるいは、極端にすくないサンプル数で結果を出しているかもしれない。取材するテレビ局側が「結果ありき」で取材をしていると、無意識に偏った編集をしてしまうかもしれない。

あと、テレビがよくやりやがるのが、グラフのマジック。例えば、こんな棒グラフ、

このグラフを、意図的にこんな棒グラフとして放送してしまう。

あれれ〜、変だなぁ〜、Bの方がAの半分くらいに見えちゃうぞ〜。でも、どちらも棒グラフとしては間違っていない。ミソは、左下のモニョモニョした記号。Y軸の数字を見ていれば見誤らないのですが、女子供を騙くらかすには、このトリックで十分。テレビ局が、ときどきやらかすイタズラでございます。

あと、週刊誌やあやしい科学者なんてのがよくやるのが、「常識の反対を言えば、本がよく売れる商法」。「あなたの常識は間違っている!」なんて見出しで紹介される記事でございますね。こういったのも、極端な事例を挙げて不安感を煽っているものが少なくない。いや、少なくないどころか、こればっかり。

以前、「つけ置き洗いは危険」って大々的な記事が載っておりました。つけ置きすると、下水の何十倍もの汚染度になるから、つけ置き洗いはするなとのこと。いや、ちょっと待て、おいおい(笑)。つけ置き荒いなんて何百年も前からやっていて、それで死んだやつがいるか(大笑い)。実験的には、間違っていないのでしょう。でも、こんな記事でも、活字になると、世の中の人は踊らされてしまう。

選挙前なども、マスコミの恣意がよく分かったりいたします。選挙前の報道では野党が優勢なのかなぁなんて思わせておいて、フタを開ければ、与党の圧勝だったり。これも、野党側に偏った報道とも取れますし、不安感を煽って与党側の投票率を上げさせるという意図があったともとれる。あるいは、選挙前に限ってスキャンダラスな記事が暴露とか。単なる偶然?? 選挙とマスコミの関係も、闇が深いのでございます。

政治家の領収書や不祥事の件とか、本当にそれが国家を揺るがすような大事件なのか? あるいは「コラ!、ちゃんとやらんかい!」で済まされる話なのか。マスコミは目先の視聴率や購買率だけでなく、長期展望を持って報道して頂きたいと思うことが、山ほどございます。世の中の不正を弾劾することもマスコミの大事な仕事でしょう。ですが、国家全体の利益を考えずに、裁判官気取りで記事を書いていたとしたら、それはペンの暴力でございます。

以前、政治家の誰かが、「マスコミは楽しいニュースと悲しいニュースを半分ずつ載せろ」と発言して、マスコミから「言論統制だ!」と猛反発をくらっていたことがございます。でも、これ、政治家の本音だと思いますよ。何でもかんでも悪くとらえ、良いことはなかなか書かない。その方が新聞でも雑誌でも売れるのでしょうが、ある程度ポジティブなことも書いてもらわないと、国をリードしていく立場の人としては、重たくてしょうがないですよね。

ワタクシは、お店の責任者として、お店をリードしていく立場にございます。従業員全員が「よ〜し、盛り上げるぞ」という気分になっていると、リーダーとしても非常にやりやすい。ところが、お店の中に「何やっても、無駄さ」という悲観論が満ちていると、これは、重たい。扇動しようとしても、従業員の腰が重たい。「悲観」というものは、生活習慣病の様に組織全体をむしばんでゆく危険なものなのでございます。

豊洲も、オリンピックも、悲観論ばかり。悲観ばかりしていると、国民全体の腰が重くなって、ますます話が進まなくなる。そんなことやっていると、オリンピック、失敗しちゃいますよ。ワタクシは1964年の東京オリンピックは覚えておりませんが、大阪万博は小学校低学年。あの時は、日本中が「何とか成功させるぞ」というポジティブな空気に包まれておりました。

今、当時のポジティブな空気が感じられない世相を考えると、ほんと、心配でございます。針小棒大な報道はやめ、みんなにやる気が出るような、そんな報道を目指して頂きたいと思います。マスコミのみなさま、お願いします。m(__)m


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