店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
昨日のニュースから。先進国では当たり前の「高速道ナンバリング」が、やっと日本でも現実味を帯びてきました。国土交通省が主導し、何度も話し合いが持たれた上で、大まかな案が報道されたのでございます。もうね、これが、お役所仕事的で、とってもオススメできない。みんなでこの案をフルボッコにし、改良させるべきだと思い、筆を執った次第でございます(いや、筆ではなくキーボードですけどね)。
一番ダメダメなのは、「日本人に分かりやすい分類」にしていること。国道1号と併走しているから「E1」とか、ほんと安易。このナンバリングが本当に必要となるのは、海外からの旅行者など。漢字が読めない、土地勘がない。そういう人が番号だけで道を選べるようにするためのナンバリングですから、日本人に馴染みの有る番号を振る必要は、全く無いのでございます。
しかも、新東名、新名神、伊勢湾岸を同じ番号にしていたりする。想像してみて下さい。土地勘のない人が「名古屋」からこの高速道に入ったといたしましょう。上り・下り、両方とも「E1A」という番号が表示されている。さあ、東京方面へはどちらへ入る? 結局、番号だけではなく「文字情報」も使わざるを得ないのでございます。
百歩譲って、新東名、新名神、伊勢湾岸をひとつの連続した高速道だと見なすといたしましょう。では、どうやって上り・下りを区別させるか。それは、上りと下りに別番号を割り振るのでございます。アメリカの高速道ナンバリングでは、東西方向と南北方向とで番号の偶数と奇数を使い分けております。日本なら、やはり「上り」と「下り」で番号の偶数・奇数を使い分けるべきでございます。
お役所的には、上りと下りはひとかたまりの同じ高速道。しかし、ドライバー側から見れば、上りと下りは全く別の道路なのでございます。心配なのは、今後、この問題が浮上した際、「E1AU」(Uはup、上りの意味)、「E1AD」(同様にdownのD)なんていうお役所的な番号をつけないかということ。こんな暗号のような番号より、「10」「11」とか書いてある方が、一目瞭然ですよね。
ナンバリングとは通し番号の事ですから、重要になってくるのが「ユニーク性」。ユニークとは「唯一無二」であることでございます。そこで問題になるのが、既に首都高速などではナンバリングが済んでいること。こういったものと整合性を持たせなくてはなりません。色で区別する? 色盲の人はどうする? では、形で区別するのがいいかも知れませんね。