店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
本日は、久々の夜遊び。ちょっとしたお祝い事がありまして、お店の営業が終わった後、女子大小路(名古屋中心部にある繁華街のひとつ)へ出かけたのでございます。知り合いのスナックのママさんが還暦のお祝いとのこと。で、深夜3時過ぎまで飲めや歌えの大騒ぎ。ノンアルコールビールとウイスキーの水割りを少しいただき、久しぶりにカラオケで歌ったのでございます。
カラオケで歌うのは何年ぶりでしょうねぇ。いやぁ、実に楽しい。カラオケってのは、独特の「没入感」があるのでございます。そのひとつに、あのマイクの性能。いや、マイクは多分普通のものでしょう。そのマイクが繋がっているカラオケの機械に、きっと秘密があるのだと思います。とにかく歌いやすいように、そして声が綺麗に聞こえるように完璧なチューニングが施してあるのでございましょう。カラオケで歌うときには、いつも実感することでございます。
ダイナミックレンジという語がありまして、小さな音から大音響までの幅の広さを意味します。マイクが拾うダイナミックレンジは非常に幅が広く、そのままアンプに入力すると簡単に音が歪んでしまうのでございます。ですので、その幅を圧縮する回路がカラオケの機械などには必ず付いております。そしてさらに、音質を調整する回路で、誰にでも聞き心地の良い音質に調整するのでございましょう。その結果、誰が、どんな声量で、どんなマイクの持ち方をしても気持ち良く歌える、そういったチューニングの仕方が、カラオケ機器のキモなのでございましょう。
伴奏も、一時期の通信カラオケの時代に比べると、雲泥の差でございます。昔のは電子音感がハンパなかった。というか、普段からカラオケで歌っていらっしゃる方には自明のことでございましょう。ワタクシがカラオケから離れすぎているだけのことですよね。原曲から耳コピーでスコアを立ち上げる職人さんがいるとのことですが、その技術のたまものでございましょう。あ〜、キーチェンジを試せば良かったなぁ。多分、キーを変えても音質が損なわれないのでしょうねぇ、今のは。つうか、ワタクシ、どんだけカラオケから離れていたんだって話ですよね。
そういえぼ、ワタクシが小学生の頃、同級生に「流し」の子供がおりました。流しってのは「流しのギター弾き」のことでございます。ギターを持って飲食店に赴き、客の伴奏をしてお代を頂く、そんなお仕事でございます。と書いても、これで理解できる人がどれだけいるかなぁ。まだまだカラオケなんて無かった時代のお話でございます。その子の家に遊びに行くと、当時では高額のオープントラックのテープレコーダーと、大量の楽譜が置いてございました。多分、録音したものを耳コピーし、もちろん暗譜して、夜な夜な出かけるのでございましょう。それはそれで、非常に高度な職人さんのお仕事でございました。