«前の日記(2010-01-05) 最新 次の日記(2010-01-10)» 編集

薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

2008|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|10|12|
2015|01|03|12|
2016|01|02|03|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2019|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2020|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2021|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2022|01|

2010-01-07 人間は遺伝子の乗り物

ワタクシは母親を5年前に亡くしております。年を取ってくると、体の様々な部分が母親と似てくるのを、まじまじと感じたりいたします。まず、目もと。目は母親とそっくりになっちゃいましたねぇ。そして体型(笑)。まぁこれは、自己責任も半分ということで母親のせいばかりには出来ません。あと、母親はぜんそくの持病を持っており、ワタクシも同様にぜんそく持ちなのでございますが、気がつくと、晩年の母親とそっくりのせきをしているのに気がつくのでございます。親子でございますねぇ。

『西原理恵子の太腕繁盛記』(西原理恵子著、新潮社)という本の中で、西原の友人で美容整形で有名な高須克弥氏が西原に言葉を投げかけた、こんなエピソードがございます。

 (西原の夫、鴨志田の葬式の日に、高須が西原に向かって)
 高須:「いいですか、西原さん。人間は遺伝子の乗り物です」
    「鴨志田さんは、もう新しい船に乗船しました」
    「古い船の事は、忘れてしまいなさい」
    (西原の息子を指して)
    「ほら、あんな新品の船に乗船している鴨志田さんをごらんなさい」
    「彼は、しあわせですよ」

よく母親はワタクシに、「あなたは私の分身なんだよ」と言っておりました。年齢を重ね、自分の体の端々が母親と似てくるにつれ、母親の“分身”という言葉がしみじみと感じられるようになってまいりました。人間の体は、単なる“遺伝子の乗り物”。遺伝子という主人公が船を何十そうも乗り換えながらする長い船旅の、ほんのいっときの乗り物にしかすぎません。母親の遺伝子は、今、ワタクシの船に乗船中なのでございます。

ちょっとした、4コマ漫画


«前の日記(2010-01-05) 最新 次の日記(2010-01-10)» 編集