店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
WBC、優勝おめでとうなのでございます。イチロー選手、なんだかんだ言っても、結局一番おいしい役どころをかっさらっていってしまうのは、生まれ持った強運のなせる技でございましょうかねぇ。今回のイチロー選手、非常に調子が悪かったのでございますが、人は逆境のときにこそ、その本性が現れます。結果が出なくても一番に球場に入り、黙々と練習に励んでいたそうでございますが、むしろそういった逆境に苦しむイチローであったからこそ、若手選手への影響は大きかったかも知れません。
また、イチロー選手、大会前にさんざん大風呂敷を広げてしまい、大会中は針のむしろだったと思われます。この「針のむしろ状態」を味わうということも、イチロー自身にとって良い収穫だったのではないでしょうか。そういえば清原選手も最後のシーズンは出番も少なくなり、もっぱらダッグアウトでニコニコするムードメーカーに徹しておりました。「良い役者は背中で演技する」なんて言いますが、「良いプロ野球選手は、グランドの外でも重要なプレイしている」と言えるかも知れませんね。
さて、イチロー選手の言葉で、「(バッターボックスで)いろいろ考える時には、あまり良い結果が出ない」という語が、ちょっと気になったのでございます。実は、芸術の世界でも、舞台や本番でいろいろ考えるようだと、結果はあまりよろしくございません。「考える」という作業は、練習のときにやり尽くすものなのでございます。そして、本番では、ひたすら練習で覚えたことを「忘れる」ことに専念するのでございます。忘れていても体や口が自然に動くほどまでに、練習時に体に染み込ませることが肝要なのでございます。