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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2009-01-21 ♪朝いちばん早いのは、魚屋のおじさん〜

何やら、東京の築地市場では、マグロの競(せ)りを外国人が見学に来るとのこと。見学者のマナーが悪くしばらく禁止していたのを、つい先日復活させたそうでございます。そんなニュースを見ておりまして、ワタクシ、若い頃に日比野(名古屋)の中央卸売市場でアルバイトしていたのを、思い出したのでございます。

朝というか深夜一番早いのは鮮魚市場でございます。陽が昇るころになりますと、塩干と呼ばれる加工品の部門がバタバタとし初め、すっかり明るくなり鮮魚市場が清掃を行っている頃には、青果市場が賑やかになってまいります。魚屋さんは気さくだが短期な人が多く、よく怒られたものでございます。塩干の人は口数少なく、ギロッとした目力(めぢから)の強い人が多かったですよね。やはり恐かったですよ。それに比べて、青果市場の八百屋さんは、実に朗らかでまったりとした人が多かったです。

ワタクシは、なぜか場内の人気者で、よくいろんな物をいただいたのでございます。鮮魚では鮭のカマ(あごの下の部分)ばかりを袋にいっぱいもらったり、練り製品では出来たてのアツアツの薩摩揚げをいただいたり(これがメッチャ美味い)、青果ではよく桃をもらいましたね。桃はちょっとでもぶつけると商品価値を大きく失いますので、そんな事故品をくれたりしてくれたのでございます。あと、デリカ売場でポテトサラダの1Kgパックとか買っていきまして、数日間ポテサラばかり食べていたりなんてこともございました。

競りを見学って言いますけど、市場の中って、ムッチャ危険ですよ。特に鮮魚の競りは深夜に行われますから、まだ外はまっ暗。そこをいろんな人やいろんな乗り物が、すごい剣幕で走り回っております。ボーッと立ち止まったりしておりますと、気の短い魚屋さんに怒鳴りつけられたりいたします。名古屋の市場も見学を受け付けているようでございますが、もし行かれる方はお気をつけ下さいませ。


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