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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2009-01-20 若いときの苦労は買ってでもせよとは言いますが...

みのもんたさんが自身の番組で、大いに怒ったそうでございます。なんでも、職を失った人たちを救済するために公的機関が求人を出したところ、応募がサッパリだったそうでございます。その理由が「理想の職種がないから」ということで、そのニュースにみのもんたさん、「働かざる者食うべからず」と言わんばかりに、口角泡を飛ばして激怒したそうでございます。

ワタクシ以前、この派遣切りで路頭に迷った人たちのことに言及したとき、「思慮の浅いやさしさは、『やさしさ』という落とし穴に入れてしまいかねない」と申し上げました。また、「夜露や空腹をしのげる環境を提供する代わりに、街の掃除ぐらいのお仕事をやらせるべきだ」とも申し上げました。あの「年越し村」に集まった人たちには、強制的に何かお仕事をさせても良かったと思いますよ。ひょっとしたら、あの見返りを要求しない善意が、当事者の復活への意欲を削いでしまったかも知れません。

「情けは人のためならず」という格言がございます。本来の意味は「他人に情けをかけておけば、回り回って自分のためにもなる」という意味でございます。ところが最近では、「他人に情けをかけるのは、必ずしも本人のためにならない」という誤解釈も増えてきております。ただ、ちょっと違った視点でこの格言を見ると、先に述べました本来の意味は「結局、自分の利益のことしか考えてないじゃん」と取ることも出来ますし、一方、誤解釈の方は「本人の意欲を削がないために、あえて手を差しのべない」とも取れるのでございます。

とまぁ、偉そうなことを書いておりますが、ワタクシも若い頃は「自分探し」と称してアルバイトを転々としたことがございます。今思うと、結構生意気な言動もございました。そんなワタクシが会得した格言は、「死なない程度の苦しみは、人生の良い肥やしになる」ということでございます。


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