店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
日本映画とは思えないほど(と言っては失礼かな)、脚本の出来が良いです。2時間20分という上映時間を見てチョット二の足を踏みそうになりましたが、見終わるとその2時間20分では足りないという感じ。「あぁ、3時間ぐらいの長編でもいいな」と思ったのでございます。映画関係者の方、もし読んでいたら、DVD発売の際には「ディレクターズカット3時間版」みたいなのを出していただけたらなんて、勝手なお願いをしちゃうのでございます。
主演の「妻夫木聡」さん、すごい熱演でございます。『どろろ』でのあの投げやりな演技(失礼)とは打って変わって、力の入った演技でございます(百鬼丸の役、嫌だったんだろうな)。いや、妻夫木さんだけでなく、出演者がみな、頑張っております。医療関係の脚本は、専門用語がらみ、医療器具がらみで大変だということが想像できるのでございます。近頃の医療ドラマに臨場感が薄いものが多いのでございますが、この映画は本物でございます。
ワタクシ思うに、「この地球上で、人間は永遠に存続する確証も権利も有してない」と思うのでございます。「その時その場の環境に適した生物が生き残る」、これが自然の摂理でございます。ということは、環境が変われば人類が“絶滅”し、他の種が人類の代わりに台頭するということも自然の摂理にかなっているわけでございます。「人類の進んだ科学が、自然の摂理をも凌駕する」という考え方もあるでしょうが、例えば、タミフルが効かない新種のウィルスが出始めているなんて話も聞かれます。科学技術の進歩を追い抜く勢いで、自然の摂理も変化しているようでございます。