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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2021-04-01 【黄色不要論】

メールマガジンの会社「まぐまぐ」が運営しているコラムサイトで、「バイゼム(by them)」というものがございます。その中の記事で、ちょいと興味深いものがございましたので、ご紹介いたしましょう。


日本の車社会はヤバい?海外で気づいた「あおり運転」がなくならない理由
 https://by-them.com/425755


記事を要約いたしますと、執筆者はロサンゼルス在住の日本人の方。アメリカでは、あおり運転なるものは皆無だそうでございます。日本とアメリカ、何がどう違うのか? この著者独自の考察で、その理由が述べられております。

まず、第一に、日本人が時間に厳し過ぎて「せっかち」であることを揚げておられます。加えて、たとえ「待ち時間」であっても、欧米人はそれを自分のために有意義に使うのに対して、日本人を含めてアジア人は本当の意味で「時間を潰して」しまう。待ち時間を「無駄」と考えるのですよね。広大な土地を持つ国ほど、「待つことは仕方なく、それを有意義に使う」という文化になるということでしょうか。

次に、アメリカ人に刻み込まれた「諦め」「慣れ」「恐怖」を揚げておられます。ロサンゼルスの交通渋滞は日本の比ではなく、ちょっと煽ったくらいで先に行けるとかいうレベルではないみたいですね。それがアメリカ人に諦めさせ、慣れとして日常の一部になってしまったとのこと。そして、恐怖。これは、「どんなヤツが乗っているか分からない」というのに加え、「警察に対する恐怖」も有るそうでございます。

「ブラック・ライヴズ・マター」でも知られたように、アメリカの警察は強権でございます。アメリカのドライブレコーダーは、交通事故対策ではなく、警察官の暴力や不条理な検挙から自分の身を守るという目的で購入されることが多いとか。この「暴力行使の警察官」の存在が、国民に「安全に運転しよう」という意識を高めているとのこと。う~ん、皮肉なものですねぇ。


ワタクシ、以前、「日本の信号はご丁寧に黄色を準備しているのが、かえって交通事故を増やしている」と申したことがございます。普通に考えると、黄色が出る信号の方が安全の様に思えますよね。青から突然赤に切り替わる信号、危なっかしく思えますよね。でもね、この「安全に思える」というのが落とし穴なのでございます。

危険だからこそ、人は用心する。身構える。注意深くなる。一見、不便な様に感じますが、みんなが同じ意識で行動するようになれば、それが全体の「慣れ」に繋がる。そして、危険だから安全に運転しようとするようになる。これ、アメリカであおり運転が発生しない理由と、何か繋がると思いませんか?

アメリカでは、「危険だから、安全に行動しようとする」。日本では、「安全だから、逆に個人は横暴になってしまう」。でもね、このコラムの著者は、「日本は昔の様な、安全、安心の国ではなくなってきている」と記しております。無差別ナントカみたいな変な事件も増えましたよね。今こそ、日本人はアメリカ人の「諦め」「慣れ」「恐怖」を見習うべきと、著者は締めくくっておりますね。

まずは、実験的に、信号の黄色の点灯時間を極端に短くするってのはどうでしょう? 交通事故の多い名古屋で、試してみませんか? 河村市長、いかがなものでしょうか? では、では。


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