店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
みずほ銀行がまたやらかしたってんで、非難囂々(ごうごう)でございます。他の銀行がすんなりやっていることが、みずほ銀行だとシステムダウンになる事がある。まるで何かに祟られているのではないかというこの事象に、冷泉彰彦さんという方が自身のメールマガジンの中で、ある仮説を唱えております。以下、そのメルマガからの、かなり大ざっぱな要約でございます。
A銀行とB銀行が、合併したと思いなせぇ。合併の前、A銀行はX電気が開発したATMのシステムを使用。一方、B銀行はY電気のシステムを使っていたと仮定いたしやすよ。この両行が合併したら、両者の預金データを統合しなきゃいけませんよね。ここで、日本人特有のある問題が発生するのでございます。その問題とは、「し・が・ら・み」でございます。
理想を言えば、どちらかのシステムを残し、もう一方のデータをその新しいシステムに読み込ませるのがベスト。でもそうすると、X電気あるいはY電気が、銀行との関係を断ち切られるわけでございます。長年お世話になった電気屋さん、そんなに無下にも出来ない。ということで、X電気のシステムとY電気のシステムを残したまま、両方のシステムの仲を取り持つシステムを挟み込み、見かけ上だけデータが統合されているような形にしたのではないか。冷泉彰彦さんはそう、仮説を立てております。
これはつまり、英語しか話せない人がいて、フランス語しか話せない人がいて、その両者の言葉を英語・フランス語・日本語の分かる通訳が聞いて、日本語しか分からない人に伝える。こんな伝言ゲームならぬ通訳ゲームが行われているようなものでございます。ひとつの処理ごとに、いちいち間に通訳を挟むことになりますので、ちょっとした負荷でもオーバーワークでシステムがダウンすることになる。ふむふむ、さもありなんという説でございますね。
これで思い出したのは、マイナンバーと戸籍の関係。マイナンバーは総務省の管轄、戸籍は法務省の管轄。もうね、嫌な予感しかいたしません。どう考えても、二つのシステムが平行して管理されておりますね。で、マイナンバーと戸籍の間を取り持つ、先ほどのお話の「通訳」の様な役割をするものが何か、存在しているのでございます。