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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2022|01|

2021-03-01 【今こそ質を問うべき!】

営業終了後の深夜、化粧品やらクリームやらを買いたくて、ちょいとスギ薬局まで出向いたのでございます。小雨の中、まぁ若い人達が大勢、大声で会話しながら歩く姿がチラホラ見うけられたのでございます。「解除」というのが、ひとつの「お祭り」の様な感覚なのかもしれませんね。

で、緊急事態宣言が、「やや解除」されました。飲食店への時短要請は、営業時間がほんのちょっと伸びただけ。本格的な営業は、もう少し先のようでございます。この「営業時間を短くしたからどうの」とか「営業時間をちょっと延ばして様子を見る」とか、相変わらず「量」に拘っている方針に、呆れかえっているのでございます。

あのね、量ではなくて「質」でお願いしたいのですけどねぇ。「実際にはどのタイミングで感染が拡がりやすいのか」というのをピンポイントで追及し、そこを徹底的に抑え込むというやり方。飲食店ならば、食事中なのか、店内の設備からなのか、入り口やトイレのノブ・レバーだったりするのか? そういうのがハッキリすれば、闇雲に休業させることもないのでございます。

一人でブラッと飲食店に入り、誰とも会話せず黙々と食事をする、そんなシチュエーションだったら、感染の可能性は非常に低い。ですから、この緊急事態宣言の間でも、「おひとりさま」が飲食店を利用するのは全然問題なかった様に思えるのですよね。感染のリスクが高い「行い」を禁止させ、低リスクの事項に関しては不問とする、そういったメリハリが欲しかったですよね。

今回のコロナウィルスの特徴は、「無症状者がいる」ということ。インフルエンザの様に必ず症状が出るのならば、症状がある人だけマスクを付ければ、とりあえずその人がウィルスをばら撒くことは抑えられる。しかし、無症状者の存在で、「全ての人がマスクをする必要」が出てきたのですよね。でも、この問題は、なかなか強調されて報道されない。解除されて、マスクを付けなくなった人も大勢いるのではないですか?

そして、消毒とか手洗いの実施。これも、闇雲に身の回りを全て消毒するというのは実に不毛。生活環境を研究室のクリーンルームの様な状態にするのは不可能なのでございます。では、どうするか。ここは、ウィルスの進入経路に注目するのでございます。つまり、「口」「鼻」「目」、この3ヶ所だけ! もし仮に、体のどこかにウィルスが付いてしまったとしても、この3ヶ所が確実にガードされていれば感染は防げるのですよね。

そして、この3ヶ所にウィルスを運ぶその「真犯人」、それは「手」なのですよ。3ヶ所をどれだけガードしても、そのガードを押し破って侵入出来るのは、手! そう、自分の手でございます。だから、手洗いが重要。「口鼻目に触れる場合は、その前に必ず手洗いをする」くらいが必要。逆に言えば、身の回りの消毒がそこそこでも、この手洗い実行でかなり防げるはずですよね。

さらに、この手洗いも、みんなすぐ、アルコールで消毒とか強力な殺菌剤が必要とか考える。あ~、考えが浅い、浅い! いいですか、アルコールや殺菌剤で手を消毒しますよね。一時的に、手はほぼ無菌状態になりまよ。しかし、その手でいろいろ触るうちに、手はすぐ無菌状態ではなくなる。アルコールなどの殺菌はその一瞬だけ。乾いた後に付着したものを消したり無効化する効力はないからでございます。

では、何が重要か? それは「回数」でございますね。何かを触ったら、すぐに洗う。ちょっと動いたら、またすぐに洗う。そう、洗うタイミングのインターバルが短いほど、リスクはどんどん下がって行くのでございます。それほどの回数で洗うとなると、むしろアルコールや強力な殺菌剤は必要ない。普通の石鹸とか、水洗いでも十分だと思いますよ。寿司職人や板前さんが、ほんと頻繁に手を洗いますよね。あの方式でございます。

営業時間の量ではなく、「営業のやり方」「食べ方」を重要視する。「マスクは全員必要」。見えないウィルスに怯えるよりも「口鼻目を集中してガード」、「自分の手が真犯人」。「手洗いは回数が重要」。こういったピンポイントで「質」を重要視した方針を、もっともっと広めていくべきだと思っております。

日本政府の対応が、ちょっと「大ざっぱ過ぎ」という印象をずっと持っております。何が起きているのか分かっていなかった初期段階での大ざっぱは仕方ないと思いますよ。でも、ウィルスの性質や感染のメカニズムがこれだけ解明されてきた今、大ざっぱは困りますよね。もっと、「質」に注目してもらいたいなぁ。では、では。


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