店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
今日は、交通事故がらみのニュースが二つございました。ひとつは広島のニュース。1週間ほど前に18才の少年が無免許かつ泥酔という状態で交通事故を起こし、高齢のご夫婦が亡くなられたという事故がございました。それを警察は、「過失運転致死」から「危険運転致死」に切り替えて送検したというニュースでございます。
この後に、ポロシャツにジーンズ姿のキムタクが登場し(ウソ)、検察が起訴することになるのでしょうが、検察が「過失~」と「危険~」のどちらで起訴するかという問題がございますよね。間違っていたらゴメンナサイ。とかく交通事故の裁判では、このどちらで起訴するかが話題になるのでございます。
もうひとつのニュースは、2年前に三重県津市で発生した交通事故。飲食店の駐車場から出てきたタクシーの側面に、時速146kmの暴走車がぶつかり、タクシーに乗っていた4人が亡くなるという悲惨な事故。これの控訴審で、名古屋高裁は「危険運転致死」を認めず、「過失運転致死」を適用したというお話。
この暴走車は普段からこの道を高速で走り抜けていて、地元では有名な暴走車だったそうでございます。もしこんな事故が起きる前に、速度超過で取り締まりを受けていたら? もし中央分離帯に切れ目がなく、タクシーが駐車場から左折をして合流していたら? いろいろやるせない事故でございました。
「危険運転致死傷罪」が施行されたのは2001年の年末から。悪質な交通事故に対する処罰が軽すぎることを理由に被害者遺族たちが署名運動を始め、法務大臣への直訴から制定されたというのは有名なお話。ただ、なぜか条件が厳しすぎて、なかなか「危険~」で起訴されることが少ないのですよね。「疑わしきは罰せず」の精神なんだろうけど、被害者遺族はたまらないよね。
例えばね、ブレーキが故障して止まらなくなった! とかいうなら「過失」ですよ。でもね、自分の意思でアクセルを踏んだのなら、それは「故意」でしょ。同様に、自分の意思で酒飲んで運転。無免許なのを知っていて運転。こんなのもみ~んな、故意。こういったのも条件次第では「過失」になってしまうの、納得出来ないなぁ。