店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです
営業が終わり、後片付けを済ませた深夜1時半ごろのお話でございます。チョイト買い物でもしようと、フラリと外に出たのでございます。吹きすさぶ冷たい風に乗って、雨ともみぞれともつかない冷たい水滴が顔を打つ。傘を差し、コンビニの方へいそいそと急いだのでございます。
信号の有る交差点に差しかかり、渡ろうとした瞬間、白とも黒ともつかない車がワタクシのすぐ横を追い越していったのでございます。最近の自動車は静か、近づいてくる音に気が付かなかったので、ワタクシ、チョイトびっくりしたと同時に、その車を睨み付けておりました。
横断歩道のまん中まで来て、ふと気が付くと、二つの明るい看板が見える。ファミリーマートと100円ローソンでございます。すると、ワタクシの頭の中にある物が浮かび上がるのですよね。そう、歌舞伎揚でございますね。ファミマとローソン、どちらの歌舞伎揚を買うか少し迷ったあげく、ワタクシ、横断歩道のまん中で踵を返したのでございます。
踵を返した後、ファミリーマートへ行くための信号待ちをしておりますと、交差点の向こう側で、先ほどの白とも黒ともつかない車が止まっている。中から人が出てくる。よ~く見ると、パトカーと警察官。なんで止まってるのかなぁ? 何かあったのかなぁ? と、信号待ちの間、凝視しておりました。
さて、信号が変わり、横断歩道を渡ってファミリーマートへ向かって歩き出すと、その警察官、ワタクシの後を追いかけて来ているのに気が付いたのでございます。こちらから声をかけますと、「ちょっと、いろいろ質問させていただいてもいいですか?」とその警察官。「どうぞ、どうぞ」と、ワタクシ。
「職質(職務質問)」というやつですね。思い返せば、そりゃそうだ。マスクを付けた男とも女ともつかない人物が、パトカーを睨み付け、その直後に逃げるように踵を返し、何か気にするような感じでしばらく凝視する。正に、不審人物! そりゃぁ、職務質問もしたくなるってもんでさぁ。おまわりさん、お仕事ご苦労様でございます。