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薫さんのひとりごと

店主、名古屋薫が、お店に関係あることや、お店に関係ないこととか、
いろいろ書いたりするかもです

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2020-10-27 【可愛いタレントほど、苦労させるべき】

元SKEの「松井玲奈」さんが、いい感じで成長しておりますね。朝ドラ『エール』で相当苦労しているのでしょう。元アイドルとは言え、良い役者の良い息づかいの中で共演すると自然に成長して行くものでございます。妥協しない現場ほど、役者は成長せざるを得ないのでございます。

一方、その末の妹役を演じている「森七菜」さん、インタビューに答えて、「一日に女学生と30歳を行き来したりするの、演じ分けるのが難しかった」と答えております。キッチリ時間をかければそれなりの演じ分けも出来るのでしょうが、いかんせん、朝ドラの現場は時間が無い! 良い体験をしましたね。

その朝ドラ『エール』、今、終戦の2~3年後といったあたりを描いております。ずっとこの作品を見ておりまして感じるのは、演出家が「好きなように演出している」ということでしょうか。演出家が「こうやりたい」というのを持っていて、役者がそれを精一杯拾い上げて描こうとしている。演出と演者の良い関係を感じております。

演技の出来る人、歌の歌える人が主要な役を押さえていればこそ、演出家の自由度は大きくなる。逆に、演出家が不自由になる要素としては、役者の技量不足、事務所の思惑、著作物の権利、モデルとなった人への配慮、そんなものが有るのでしょう。演出家が不自由そうに四苦八苦している朝ドラも、あえてタイトルは申しませんが、いろいろ有りましたよね。

そうそう、同様に、役者と演出家が、それこそ「やりたい放題」やらかしているドラマがございましたね(笑)。『半沢直樹』でございます。あれなんかも、脚本家・演出家が「こうやりたい」というのを示すと、現場の役者が「それ以上」のものを作り出そうとしてる。あのドラマの真骨頂は、それこそ、役者の溢れ出る息づかいなのでございます。

日本のドラマには、事務所がらみのゴリ押しキャスティングを、それでもなんとか脚本家・演出家が四苦八苦してつじつまを合わせて、ドラマとして成立させている、そんなのも数多い。『エール』や『半沢直樹』の成功例を受けて、日本のドラマ制作も、実力主義に変わって行って欲しいなぁなんて思う次第でございます。


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